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夜は「眠らないといけない」のか
─倫理的な観点からhttps://www.seikaisha.blue/articles/article7567/
田村 恵子 京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 臨床看護学講座 緩和ケア・老年看護分野 緩和ケアにおける不眠は,患者にとってつらい症状であるだけでなく,人手の少なくなる夜勤帯の看護師にとって切実な問題である。夜間のラウンド時に「眠れない」と訴える患者に対して,すぐに必..
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新規睡眠薬の効果と緩和ケアでの役割
https://www.seikaisha.blue/articles/article7570/
山川 宣 神戸医療センター 緩和ケア内科 従来からの睡眠薬は,一部の例外を除きベンゾジアゼピン受容体作動薬(BZ作動薬;本稿ではベンゾジアゼピン系薬剤・非ベンゾジアゼピン系薬剤の両者を含む総称)が使用されてきた。緩和ケア領域でも,不眠のみならず,呼吸苦・悪心・痙攣・神経障害性疼痛..
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寝かしたほうがよい不眠,寝かさなくてよい不眠
─閾値下せん妄を見つけるhttps://www.seikaisha.blue/articles/article7580/
小川 朝生 国立がん研究センター東病院 精神腫瘍科 ひと口に不眠といっても,もともと睡眠時間の短い患者がたんに消灯時間を過ぎても眠気がこない場合,不安・焦燥感のために眠気がこない場合,痛くて眠れない場合,一見不眠とみえるが実際はせん妄があり,睡眠覚醒リズムが乱れている場合などさま..
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FAST FACT〈20〉がん患者における非糖尿病性低血糖
https://www.seikaisha.blue/articles/article10271/
野里洵子 (東京医科歯科大学医学部附属病院腫瘍センター) 三宅 智 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 臨床腫瘍学分野) 糖尿病を有さない患者における低血糖として,悪性腫瘍の進行に伴う低血糖(tumor-induced hypoglycemia;腫瘍性低血糖)に遭遇すること..
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落としてはいけないKey Article 21
ハロペリドールで緩和できない過活動型せん妄にベンゾジアゼピンを使用することは適切らしいhttps://www.seikaisha.blue/articles/article10410/
森田 達也(聖隷三方原病院 緩和支持治療科) 【今月のKey Article】 Hui D, Frisbee-Hume S, Wilson A, et al:Effect of lorazepam with haloperidol vs haloperidol alone on ..
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「きっと,○○さんは,お空で○○を思う存分,満喫しているよ」って私たちに微笑んでいると思う
https://www.seikaisha.blue/articles/article11034/
林ゑり子 藤沢湘南病院看護部 スタッフ(同僚)から,患者の看取りに関わり喪失体験が大きいスタッフ(特に看護師)へ。 この言葉は,逝かれた患者との和解や理解を意図している。スタッフのグリーフワークを促進する言葉の意図が示されている。生前の患者との関わりのなかで,患者が,怒り,せん妄..
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主語は誰?
https://www.seikaisha.blue/articles/article10926/
渡邊紘章 小牧市民病院緩和ケア科 「緩和ケア」の世界で働いていると,正解のない(気持ちがモヤモヤする)さまざまな問題について頭を悩ませることが多い。患者や家族が,食事摂取時に誤嚥して呼吸状態が悪化することが分かっていても「苦しくなっても,好きなようにさせてください」と訴えられるよ..
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FAST FACT〈23〉Non-convulsive status epilepticus(非けいれん性てんかん重積状態)
https://www.seikaisha.blue/articles/article10781/
小川朝生 (国立がん研究センター先端医療開発センター精神腫瘍学開発分野) 非けいれん性てんかん重積状態(non-convulsivestatus epilepticus:NCSE)は,脳波上は電気的な発作活動が持続しているにもかかわらず,けいれんなどの運動症状が目立たず,意識障害..