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化学療法/放射線療法中に口が痛いと言われたら─口腔/咽頭粘膜炎発症後の鎮痛薬の選択
https://www.seikaisha.blue/articles/article3641/
がん患者における化学療法や放射線療法に伴う口腔/咽頭粘膜炎は,その治療中にまれならず発症する。特に頭頸部がん患者の化学放射線療法中,また骨髄移植や末梢幹細胞移植などの造血幹細胞移植の前処置としての全身放射線照射や大量化学療法に起因する口腔/咽頭粘膜炎の発症は,70%以上と報告され..
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痛みや出血傾向のために口腔衛生状態が悪い症例に対する口腔ケアの工夫
https://www.seikaisha.blue/articles/article3645/
化学療法/放射線療法中には,治療の合併症による口腔粘膜炎のほかに,歯性感染症の増悪や,口腔カンジダ症やヘルペス性口内炎などの日和見感染によって口腔内に疼痛が出現しやすい。しかし,疼痛により口腔ケアを行えないと,口腔内の病原菌がますます増殖し,口腔粘膜炎に感染することで疼痛が増悪す..
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がん相談支援センターにおける外来緩和ケアの実践
https://www.seikaisha.blue/articles/article7761/
矢野 和美 東京逓信病院 看護部 ここ数年,自宅や施設などで過ごし,通院しながら緩和ケアを受ける方が増えてきた。今回,がんに伴う身体的・心理社会的痛みを抱える外来通院中の患者に対して,どのような緩和ケアを提供できたのか,がん相談支援センターの看護師という立場から振り返る。
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仕事人の楽屋裏 19
向山雄人https://www.seikaisha.blue/articles/article10218/
医学部6年生のときにいつも私を可愛がってくれ励ましてくれた母方の祖父が進行した肝細胞がんと診断されました。当時はまだ確立された治療法やがんの進行に伴う痛みや苦痛を取る治療・ケアもありませんでした。 病院に行くといつも祖父から,「雄人は医学生だろ。この苦しさは何とかならないのか..
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えびでんす・あれんじ・な~しんぐ(EAN)─放射線性口腔粘膜障害<8>
https://www.seikaisha.blue/articles/article10222/
後藤 志保( がん研究会有明病院 看護部,がん看護専門看護師) 放射線性口腔粘膜障害は,頭頸部領域に放射線治療を行った場合にみられる照射部位に合致して生じる粘膜炎である。総線量が増加していくにしたがい,徐々に粘膜炎が悪化していき痛みを伴う。口腔粘膜障害による痛みは,食事だけでな..
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日本のがん患者の疼痛の頻度とPain Management Indexに関するメタ分析
https://www.seikaisha.blue/articles/article10155/
高橋理智*1, 2 森田達也*3 野里洵子*4 服部政治*5 上野博司*6 岡本禎晃*7 伊勢雄也*8 佐藤一樹*9 宮下光令*10 細川豊史*6 *1 田園調布中央病院 薬剤科 *2 東邦大学大学院 医学研究科 医療統計学分野 *3 聖隷三方原病院 緩和支持治療科 *4 東京医..
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いま伝えたいこと―先達から若い世代に(19)
緩和のこころ─研修医に伝えていることhttps://www.seikaisha.blue/articles/article10275/
平賀 一陽 (前国立がんセンター中央病院特殊病棟部長) がんセンターという組織に勤務しているというだけで,多くのオピオイド鎮痛薬の治験にも参加させていただき,緩和医療学会の「Evidence-Based Medicineに則ったがん疼痛治療ガイドライン」1)の作成委員長として多..
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仕事人の楽屋裏 20
關本翌子https://www.seikaisha.blue/articles/article10303/
1986年に国立がんセンター(現国立がん研究センター中央病院)に看護師として就職しました。入職した 病棟は整形外科脳外科病棟でした。支持療法がない時代に,10歳代後半の若い患者さんたちが,幻視痛やがん化学療法の激しい悪心のなか,必死に生きぬいた姿が目に焼きついています。痛みのア..
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試行錯誤の繰り返し
https://www.seikaisha.blue/articles/article10998/
森井淳子 社会福祉法人京都社会事業財団 京都桂病院 がん患者が抱える苦痛は,「単に痛みや悪心,倦怠感といった身体的な苦痛だけでなく,心理社会的な苦痛,スピリチュアルな苦痛が複雑に絡み合った全人的な苦痛である」という,シシリー・ソンダース(Cicely Saunders)が述べた概..
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合ってると思うよ
https://www.seikaisha.blue/articles/article11004/
白坂昌子 訪問看護ステーションアールドビーブル 緩和ケアの責任の重みに耐えきれない,と感じたことはないだろうか? 「緩和ケアとは,生命を脅かす疾患による問題に直面する患者とその家族に対して,痛みやその他の身体的問題,心理社会的問題,スピリチュアルな問題を早期に発見し,的確なアセス..
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あなたがいる(いた)
https://www.seikaisha.blue/articles/article11017/
小杉孝子 近畿中央胸部疾患センター心療内科/支持・緩和療法チーム(心理療法士) 「私は○○さんに何ができたんだろう」「あの時,なんて返したらよかったんだろう」「何もしてあげられなかった」……。 日々の緩和医療の臨床のなかで,時に医療スタッフからこうした言葉を聴くことがある。痛みに..
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PAMORAの使い方(3)
オピオイド鎮痛薬開始と同時にナルメデジンを服用した事例https://www.seikaisha.blue/articles/article10663/
住谷 昌彦,阿部 博昭,東 賢志,横島 弥栄子,土田 陸平 東京大学医学部附属病院 緩和ケア診療部/麻酔科・痛みセンター ナルデメジンは末梢性μオピオイド受容体拮抗薬(peripheral-acting mu-opioid receptor antagonist: PAMORA)..
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緩和ケア口伝―現場で広がるコツとご法度(22)
Opioid-Induced Hyperalgesiaに気づきマネジメントするコツhttps://www.seikaisha.blue/articles/article10714/
川畑 恵 (勤医協中央病院緩和ケア科) ● 痛覚過敏(opioid-induced hyperalgesia:OIH)は,オピオイド投与により引き起こされる痛覚過敏の状態で,オピオイドを増量しても痛みが増悪する現象である。 ●オピオイドのレスキューを投与しても疼痛の改善がなく,オ..
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いま伝えたいこと―先達から若い世代に(22)
体験が教えてくれる病める人のこころとからだの痛み・苦しみhttps://www.seikaisha.blue/articles/article10790/
佐藤 禮子 (東京通信大学人間福祉学部) 私が看護の世界に足を踏み入れてから四半世紀以上の時が流れています。この時の流れのなかでの体験こそが,私を成長させ今の自分を育ててくれたと実感している昨今です。