看護師オンデマンド型緩和ケアチームで実践する診断時からの緩和ケア

2018.01.15

海津 未希子
慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科


周知のとおり,「診断時からの緩和ケア」は第2次がん対策推進基本計画(2012年)で打ち出された。その後,がん患者指導管理料2の設置(2014年)や,がん診療拠点病院における苦痛のスクリーニングの導入(2014年),緩和ケアリンクナースの設置が推奨され,ここ5年間で診断時からの緩和ケアを,1次緩和ケア,2次緩和ケアで保障する構造とプロセスが整備されてきている。緩和ケアチーム依頼時の治療時期の推移をみても,診断時の依頼が増えてきていることが分かる(図1)。
本稿では,「診断時からの緩和ケア」に伴う緩和ケアチーム(2 次緩和ケア)への依頼に対し,筆者がかつて従事していた緩和ケアチームの実践例を述べる(なおチームの実践は現在も変わっていないため,記述は現在進行形とした)。

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