「あなたと私は違う」という気づき

2018.03.15

田村 恵子
京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 臨床看護学講座 緩和ケア・老年看護分野


数年前に筆者の研究室に配属になった学生から,「看護師さんは患者さんとの考えがまったく違うときにどのよう対応しているのですか?」と質問を受けた。筆者は「もちろん,患者さんの考えや希望をお聞きして,意向に沿うようにしています」と答えると,さらに「明らかに看護師の考えのほうが良いと思っていてもですか」と質問が続いた。筆者は,「そうね。もちろん話し合いはするけれども基本は患者さんの意向に沿って考えるようにしている」と答えると,「ふーん」と何とも納得のいかない様子であった。

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