落としてはいけないKey Article 20
オキシコンチンの投与開始時にプロクロルペラジンの予防投与は効果がなさそうだ

2018.03.15

森田 達也(聖隷三方原病院 緩和支持療法科)
十九浦 宏明(聖隷三方原病院 ホスピス科) 


【今月のKey Article】
Tsukuura H, Miyazaki M, Morita T, et al:Efficacy of prophylactic treatment for oxycodone-induced nausea and vomiting among patients with cancer pain( point):a randomized, placebo-controlled, double-blind trial. Oncologist pii:theoncologist. 2017-0225. doi: 10.1634/theoncologist.2017-0225.

 今号は,「オピオイドの開始時に制吐剤の予防投与は必要なのか?」に関する比較試験を扱います。国内では,オピオイド開始時に制吐剤(主にはプロクロルペラジン〈ノバミンⓇ 〉)をルーチンに予防投与することが勧められてきましたが,海外では「30%くらいにしか生じないものに予防投与する」という発想があまりありません。したがって,海外での実証研究がほぼ0の状態でのぞんだ臨床試験ということになります。

この記事の続きは、下記書籍からお読みいただけます。