薬物療法だけじゃない便秘のケア─王道と実践の変化(1)
病棟で行う便秘の予防とケアの工夫

2018.07.15

平山 さおり
KKR札幌医療センター看護部


入院している患者は,抗がん剤等の治療目的か,病状が変化している時期,あるいは看取りの時期の場合が多いであろう。このような患者は,抗がん剤やオピオイド等の薬剤を使用することも多く,薬剤そのものの副作用による便秘や,悪心・嘔吐や食欲不振によって食事摂取量が減少し,便通に変化が生じる場合がある。便秘は,適切なケアにより予防が可能な症状である。本稿では,便秘の予防の重要性と,便秘が生じたときのケアの工夫を述べたい。

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