里見 絵理子
国立がん研究センター中央病院 緩和医療科
がん患者においてサブイレウスは,腫瘍性,治療関連(術後癒着性,麻痺性など),薬剤性(オピオイドなど)などさまざまな要因(表1)で生じる。一時的な便秘だと思っていたのに,サブイレウス状態になることもしばしば経験する。背景によっては,容易に便秘に陥りやすく,その際の排便コントロールは,多角的な視点でマネジメントすることが求められ,臨床家にとって腕の見せ所でもある。本稿では,サブイレウス患者の便通管理の工夫について触れたいと思う。
里見 絵理子
国立がん研究センター中央病院 緩和医療科
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