緩和ケア口伝―現場で広がるコツとご法度(22)
Opioid-Induced Hyperalgesiaに気づきマネジメントするコツ

2018.07.15

川畑 恵
(勤医協中央病院緩和ケア科)


● 痛覚過敏(opioid-induced hyperalgesia:OIH)は,オピオイド投与により引き起こされる痛覚過敏の状態で,オピオイドを増量しても痛みが増悪する現象である。
●オピオイドのレスキューを投与しても疼痛の改善がなく,オピオイドの投与量が急速に増えてきている状況では,OIHを疑う必要がある。
●OIHでは,オピオイドの減量,オピオイドスイッチやN-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体拮抗薬の投与により疼痛をコントロールする。

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