発達障害という視点を緩和ケアに活かす(2)「こだわりが強く,治療に滞りがある」と感じられる患者 2018.09.15 井上 真一郎 岡山大学病院 精神科神経科 成人の場合,小児期から発達障害があったとしても,ふだんの生活においてその特性は目立たないことがある。ただし,ひとたびがんに罹患し,入院して治療を受けるといった想定外の状況に陥ると,環境変化を含めたストレスへの脆弱性,感覚の過敏さなどから,本来の特性が顕著に現れて不適応を起こすことがある。 この記事の続きは、下記書籍からお読みいただけます。 Vol.28 No.5 緩和ケア 2018年9月号 「困難事例」の裏にあるかもしれない発達障害 本特集では,臨床場面で出会いやすい困難事例から,執筆者が発達の偏りを疑ったきっかけ,そのアセスメントの実際,介入の実際などについて症例を交えて概説する。本誌読者が,発達障害についてレッテル貼りにならず,偏りに気がつくメリット,関わりについて工夫するメリットに自信をもってもらえると幸いである。 詳細を見る ツイート