発達障害という視点を緩和ケアに活かす(5)
「こだわりが強く怒りっぽい患者」への対応

2018.09.15

坂田 尚子
東京大学医学部附属病院 緩和ケア診療部


緩和ケア領域で活動している臨床心理士(以下,心理士)は,病院によってさまざまな立場や活動範囲のなかで仕事をしていることと思われる。筆者のように緩和ケアチームで活動している場合,身体症状緩和をメインとした依頼に加え,依頼元の医療者が患者・家族の対応に困難さを感じているケースに対して心理面の相談を受けることも多い。本稿では,こだわりが強く怒りっぽい患者を想定し,筆者がどのようにアセスメントを行い,介入方法を検討しているか( 患者に対する病棟スタッフの対応の提案を含む)について述べていきたい。

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