見ているよ─眼差しのもつ力

2018.06.15

枷場美穂
静岡県立静岡がんセンター 緩和医療科(臨床心理士)


「見ているよ」─その言葉に救われたことがいく度かある。仕事上でのっぴきならない状況に置かれている時に,自身よりも臨床経験を積んでいる他職種にかけられた声である。
予想外の事態が展開していたり,予測される悪い状況が複数重なったり,どうにもこうにもしばらくは持ちこたえねばならない事態に陥っている時というのは,否が応でも事態を抱えざるをえない自分の状況を「ひとり」でいるように感じ,孤独であったりもする。

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