私は,障害年金請求を支援する専門家として仕事をさせていただいております,社会保険労務士です。障害年金を申請するには,たくさんの書類を作成し,提出する必要があります。原則,書類で判断される障害年金請求は,障害の状態をいかに正確に書類に反映するかが重要であり,そのたくさんの書類の中で特に重要とされているものが,診断書と病歴・就労状況等申立書です。
私は,障害年金の診断書作成依頼のため,医師と話をする機会が多いのですが,その時,医師からしばしば発せられる言葉が,「がんで障害年金はもらえないでしょ」というものです。そのほか,表1 のような誤った認識の発言がしばしば見受けられます。