大阪大学医学部附属病院(以下,当院)は,2009年に指定された地域がん診療連携拠点病院である。当院では2013年7月のメサドンの採用にあたり,適正使用ガイド,インタビューフォームのほか,先行文献を参考にして,メサドンによるがん疼痛治療体制について緩和ケアチームで検討し,管理マニュアルを作成したので報告する。
要点は,①処方体制,②メサドンの開始方法,③ QT 延長のチェック体制,④内服困難・無効時の対応,⑤転院・退院時の対応,緩和ケアチーム専任薬剤師の役割である。なお,これらの事項は,当院の緩和ケアニュースやキャンサーボードを活用し,院内への周知を図っている。