わたしのちょっといい話
天国から届いたお礼

2013.05.15

 私にとって,糖尿病で私の勤務する診療所に通う農家のヨシヒデさんの奥さん,という認識でしかなかったセツコさんが,ある出来事をきっかけに大きな存在に変わりました。それは,ヨシヒデさんの糖尿病が急激に悪化して精密検査を行ったところ,胃がん,多発肝転移の末期であることが分かり,訪問診療を開始した時のことでした。

 ご自宅への訪問診療から,最終的に診療所に入院して,亡くなるまでの数カ月間,お嫁さんのマサミさんと一緒に,寡黙で弱気なことを言わないヨシヒデさんの看護に,献身的に当たられていたことが印象的でした。ヨシヒデさんの診察の時は,いつもセツコさんとも雑談になります。

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