新基本計画の公示の中で現場がおさえておきたい全体像
2007年に施行された「がん対策基本法」(以下,基本法)を基に具体化したマスタープランである第1期の「がん対策基本計画」(以下,基本計画)の策定から5年が経ち,新たな課題が明らかになってきた。このことから,この度見直しが行われ,2012年6月に,2012年度から2016年度までの5年間を対象とした新たな基本計画が示された。
一方,今年度から始まる新たな基本計画では,現がん対策推進協議会の門田守人会長が第35回がん対策推進協議会での提供資料に示したように,今後のがん対策は,“高齢社会,医療提供体制の不可避な変革,医療データ不足,国民の学習不足,研究費・研究者不足”といった社会全体や医療全体に及ぶ課題を捉え,これらの改善・解決を見据えたうえで,さらなる推進を,質的な視点を含めて図ることの必要性が示されている。
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