認知症のあるがん患者の緩和ケア
終末期がん患者で認知症を合併している場合の療養場所の選択―意思決定支援と使用可能な社会資源

2015.09.01

 疼痛コントロールなどは,認知症による物忘れや妄想による服薬拒否などで,痛みの把握や服薬管理など,スムーズにいかないことも多い。症状コントロール不良による不快感から,BPSD(behavioraland psychological symptoms of dementia:行動・心理症状)などが引き起こされてしまうことある。私たちには,患者の症状マネジメントを行いながら,患者らしく生活していくための環境調整,意思決定支援をする役割が求められている。
 本稿では,終末期がんで認知症を合併している患者の療養場所について,どのように意思決定支援をしていけばいいのか,どのような療養場所や社会資源があるのかを考えてみたい。

この記事の続きは、下記書籍からお読みいただけます。