かゆみは,終末期の患者において,比較的まれな症状ではあるものの,発生すると難治性であることも多く,大きくQOLを低下させる症状の1つである。
かゆみは,皮膚に病変がある一次性のものと,全身疾患などに伴う二次性の原因に大別される。およそ7割の原因が一次性であるといわれているが,本稿では二次性のかゆみへの対応についておもに考えたい。
二次性のかゆみの原因としては,「尿毒症」「薬剤性(オピオイドなど)」「胆汁うっ滞」「糖尿病」「腫瘍随伴症状(悪性リンパ腫や多発性骨髄腫・乳がん・肺がんなど)」「HIV/AIDS(後天性免疫不全症候群)」「心因性」などが挙げられる。
すっきりしない症状への対応─どこまでやれば「合格」か?
原因のはっきりしない全身性のかゆみ
2016.02.25
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