がん患者に生じる神経障害性疼痛の原因としては,①がんそのものによる(脊髄圧迫症候群や悪性腸腰筋症候群,腕神経叢浸潤に伴うものなど),②がん治療による(化学療法,乳房切除後疼痛・開胸術後疼痛,放射線療法後など),③がんやがん治療と直接関係のないもの(帯状疱疹後神経痛,糖尿病性神経障害,脊柱管狭窄症など)があり,痛みの原因を身体所見や画像検査から包括的に評価することが,まず重要である。
すっきりしない症状への対応─どこまでやれば「合格」か?
腕神経叢浸潤による神経障害性疼痛
2016.02.25
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