すっきりしない症状への対応─どこまでやれば「合格」か?
がん性髄膜炎の頭痛

2016.02.25

頭痛の発現頻度の報告はさまざまであるが,半数以上という報告もあり,もっとも多い症状の1つである。本人にとって頭痛は非常に苦痛であり,早期から症状コントロールを行うことで,QOL(quality of life)を上げることが期待できる。頭痛は,播種した結節や蓄積した腫瘍により脳脊髄液の流れが遮られ,脳脊髄液の灌流障害が生じ,頭蓋内圧亢進をきたすことや,髄膜や脳血管などの痛覚感受性組織の炎症性刺激,偏位,牽引により起こる。

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