医師になって40年になる。前半の15年間は放射線治療医として,そして後半の15年間を緩和ケア医として診療してきた。1990年からの10年間は,放射線療と緩和ケアの二足のわらじを履いた。
その10年間は,緩和ケアに専念できない焦りやジレンマを感じながらも,地域の仲間との活動がエネルギーとなり,全国に多くの友人もできた。各地の緩和ケア病棟を訪問したり,イギリス,ドイツ,カナダ,アメリカのホスピスも視察した。どこに行っても,最初に出迎えてくれるスタッフの笑顔や優しい言葉で安堵し,厳しい表情だと緊張して身構えた。最初に接するスタッフの「態度」は,施設のイメージに結びつくことが多かった。
いま伝えたいことー先達から若い世代に
「態度」を磨く
2015.11.15
この記事の続きは、下記書籍からお読みいただけます。