低活動型せん妄への対応

2016.03.15

せん妄は意識障害が中核症状であり,脳機能および行動面において様々な影響が現れる。身体治療の現場において高い頻度で認められ,医療者のほとんどが遭遇する病態であるにもかかわらず,見過ごされていたり,発見が遅れることがしばしば起こる。なかでも低活動型せん妄は,過活動型せん妄に比べて活発な症状に乏しいため,より見過ごされやすく,抑うつ状態と間違われることも非常に多い病態である。本稿では,臨床現場で見逃されやすい低活動型せん妄について,そのインパクト,診断のポイント,治療やケアについて概説する。

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