FAST FACT
悲嘆・複雑性悲嘆

2016.03.15

近年,死別への関心が高まったこともあり,世界保健機構(2011)やがん対策推進基本計画(厚生労働省,2012)は,遺族ケアの必要性を提言している。死別後,多くの遺族は悲しみ,不安,不眠などの精神症状を呈するが,その後は自然に回復し日常生活へと復帰してゆく。しかし,長期間にわたって精神・身体面の不調を訴える遺族も少なくない。遺族の精神症状は,(1)正常な悲嘆,(2)うつ病,(3)複雑性悲嘆に大別され,それぞれに注意が必要である。

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