キャリアデザイン―私たちの目指す道(7)
わたしのキャリアデザイン2

2017.05.15

看護師:出会いを大切に,今日という1日を大切に生きる

川村 三希子
札幌市立大学 看護学部 成人看護学領域(がん看護)


【キーワード】キャリアデザイン,多様性,緩和ケア


私はキャリアデザインを描いてこなかった。それには,ある30歳代の終末期のがん患者さんとの出会いが影響している。少しだけそのことを紹介したい。その患者さんは余命がわずかであることを知りながら,病室で毎日,英語検定の勉強をしていた。「先がないのに,なぜ検定を? 何のために?」と思い,その理由をたずねた。患者さんは,「あのね。何かになることが大切じゃないんだ。何かになろうとする自分であるかどうか,が大切なんだよ」と教えてくれた。

この記事の続きは、下記書籍からお読みいただけます。