外来緩和ケアのマネジメントのコツ(1)
「緩和ケア外来」というより,「外来の緩和ケアチーム」

2017.09.15

佐久間 由美(聖隷三方原病院 緩和ケアチーム)
森田 達也(聖隷三方原病院 緩和支持治療科)


聖隷三方原病院は934床(一般810床)の総合病院であり,地域がん診療連携拠点病院である。急性期病院ではあるが,立地的に「大きな病院は当院しかない」地域でもあるため,診断から終末期までを一貫して行う場合も多い。
病院全体のがん患者の診療体制として,各科で診断を受けた患者のうち,外科治療の対象患者は外科の各診療科で診療を受けるが,化学放射線治療を主体とした患者は,院内がんセンターである腫瘍センターで治療を受ける(図1)。腫瘍センターは,42床の入院病棟・27床の外来化学療法室・化学療法科外来・放射線治療科外来・放射線治療室で成り立っており,看護単位が1つであるため,今週外来化学療法室で勤務した看護師が,来週は病棟で勤務しているというように,患者は治療の場所が変っても馴染みのある看護師が対応する仕組みとなっている。

この記事の続きは、下記書籍からお読みいただけます。