えびでんす・あれんじ・な~しんぐ(EAN)─実践力を上げる工夫<6>
味覚変化─その人なりの対処方法を見つけよう

2017.09.15

海津 未希子(慶応義塾大学大学院 健康マネジメント研究科)


味覚変化は,①舌や軟口蓋に分布する味蕾,②唾液(味蕾は,液質のものに溶けた状態のものを感知する),③味蕾で感知された信号を脳に伝える脳神経(顔面神経・舌咽神経・迷走神経)のどれかが障害されると発生します。化学療法を受ける患者では45~84%に味覚変化が生じますが1),詳細な実態については不明な点が多く,支持療法も確立されていません。研究の数も少ないのですが,レジメンを限定して行われた最近の研究と,少し古いですが,看護師主導で行った介入研究を紹介します。

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