仕事人の楽屋裏 18
茅根義和

2017.11.15

医学部に入ってまもなくの時期に,淀川キリスト教病院ホスピス開設時に入院された牧師さんの闘病記『また会いましょう天国で』(鎌田清子著,キリスト新聞社,1985)を読んだことがそもそもの始まりです。私の祖母とその牧師さんの奥様が女学校の同窓生であった関係で,祖母が買い求めていた本でした。この本をきっかけにホスピスの存在を知りました。その後,大学2年生のときに知り合いの牧師見習いに誘われて浜松の聖隷ホスピスに見学に行く機会を与えられ,当時のホスピス長であった原義雄先生から患者を看取る医療についてお話を聞くことができました。いずれも自分から積極的に求めたわけではなかったのですが,ホスピスが私の進む道筋の先にいつも存在していたように思えます。

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