緩和ケアセンターと緩和ケアチームの変化ー新指針が現場にもたらしたもの
がん看護カウンセリングの実践

2014.11.15

カウンセリングとは,言語的および非言語的コミュニケーションを通して相手の行動の変容を試みる人間関係である1)。がん患者は,がんと診断され,治療法の選択やがんを抱えながら生活していく術すべを獲得するために,さまざまな苦悩や不安を抱えている。がん看護カウンセリングは,このようながんに関連した苦痛や悩みを抱えた患者に,面談を行い,その苦痛や苦悩を軽減することを目的に行われる。
 2014 年1 月に改訂された「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」(以下,新指針)では,がん診療連携拠点病院(以下,拠点病院)の要件として,がん看護カウンセリングの体制を整えることが求められている。
 これに先立ち,愛知県がんセンター中央病院(以下,当院)では,2012 年1 月よりがん看護外来を開設し,「がん看護カウンセリング」(以下,がん看護外来)を実施している。そこで,当院でどのようにがん看護外来を開設したか,その取り組みと運用の実際を紹介する。

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