原 著
がん疼痛に対するオキシコドン持続皮下注法の後ろ向き検討

2014.09.15

 オキシコドンの注射剤としては,従来,わが国では複方オキシコドン注射剤(パビナール注)(以下,斜体文字は商品名)が用いられてきたが,添加されている塩酸ヒドロコタルニンの薬理作用が不明瞭であり,皮下投与しか適応がないこともあって,がん疼痛の治療薬としてはあまり普及し
てこなかった。
 単剤のオキシコドン注射剤(オキファスト注;以下,オキファスト)は,2012 年5 月に国内で発売されて以来,次第に普及し始めてはいるが,有効性や安全性に関するまとまった報告は少なく,臨床的な適応や投与方法も確立されてはいない。

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