AI時代の緩和ケア 生成AIを臨床にどう活かすか
AI(人工知能)技術の急速な発展は、緩和ケア領域においても変化をもたらしている。症状予測や緩和ケア必要性の判断など、AIの活用は現実のものとなりつつある。
本特集では、データサイエンスの基礎からAIの臨床応用の最前線まで、実践的かつ多角的に解説する。また、患者がAIを使う時代における医療者の関わり方、AI活用に伴う倫理的課題・未来の展望についても深く考察する。一方で、緩和ケアの本質は技術では代替できない人間性の領域である。AIの利用について、技術と人間性が調和した新しい緩和ケアの形を展望する。
緩和ケアに携わる医療従事者が、AIを適切に理解して臨床に活かし、患者とその家族へのより良いケアを支えるためのヒントとなれば幸いである。
目次
特集:AI時代の緩和ケア 生成AIを臨床にどう活かすか
特集にあたって 角甲 純、山口 崇、森田達也 332
●AI技術の現在地を知る
データサイエンスから捉える緩和ケアとAI 華井明子 333
●緩和ケアにおけるAIの臨床応用
①緩和ケアの必要性の予測─誰に、いつ、介入すべきか 川島有沙 337
②症状マネジメントでのAI活用─症状推定と治療最適化 嶋田和貴 342
③緩和ケアにおける文章データへのAI応用
─AIによる全人的苦痛の理解 升川研人 347
④看護実践でのAI活用術
─苦痛の気づきと意思決定のタイミング 横田慎一郎 352
⑤デジタル脳
─セカンドブレインとしての生成AIと臨床への応用 平井 啓 357
●AI活用の実践知─使い方と注意点
①臨床の場面での生成AIの活用 石木寛人 361
②AI時代の看護師に求められる「AIリテラシー」 林 ゑり子 368
③患者がAIを使う際の医療者の関わり 森 雅紀 375
●人間とAI─倫理と未来を考える
①AI時代、人は緩和ケアにどう関わるのか 關本翌子 378
②AI時代の緩和ケア─ワーストケースをAIに聞く 森田達也 380
連載
・落としてはいけないKey Article 67
DNAR 50周年を記念して
─ 「DNARは取るもの?」を問い直す 伊東山舞、石木寛人 382
・AIは緩和ケアを変えるか!?─米国からの最新便り 3
生成AIとは何か
─大規模言語モデルの仕組みと臨床文書への応用─ 植村健司 388
・のぞいてみよう! 国際学会最前線 38
イタリア緩和医療学会学術大会に参加して 森 雅紀 393
・看護師の緩和ケアチームエントランス(話 輪 和) 11
立ち止まって今思うこと 和泉安弘 396
・仕事人の楽屋裏 67
西山みどり 398
・な~るほど ちょこっと レシピ 11
口腔粘膜炎がある時のおすすめレシピ
「とうもろこしのムース」 佐々木まなみ 400
・ホスピス緩和ケアの日々 50
The Art of Practical Approaches in Clinical Hospice Palliative Care
ホスピス緩和ケアにおける実践的アプローチのやりかた 相河明規 402
Book Selection 406
Information 407
次号予告 408