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臨床緩和ケア〔第3版〕

ISBN:978-4-902249-65-1

仕様:B5判 170頁

定価
¥3,300(本体¥3,000+税10%)
紙版・品切中

第1章 緩和ケア総論

STEP1 緩和ケアの定義を理解する

A.緩和ケアの定義
B.緩和ケア、ホスピスケア、ターミナルケアの違い

STEP2 緩和ケアの歴史と現状を知る

A.緩和ケアの歴史
B.わが国の緩和ケアの現状

STEP3 緩和ケアの課題と展望を考える

A.わが国の大学病院の課題
B.わが国における緩和ケアの展望

第2章 全人的ケア

STEP1 全人的ケアの重要性を理解する
STEP2 全人的ケアの定義を理解する

A.全人的ケアの定義
B.スピリチュアルペインを深める

STEP3 事例を通して考える

A.痛みの4つの要素(全人的な痛み)
B.全人的ケアでの対応
C.全人的な痛みをグループディスカッションで深める

第3章 痛みのマネジメント

STEP1 痛みのマネジメントの基本を理解する

A.がんの痛みの理解とアセスメント
B.WHOの推進する鎮痛薬投与の基本5原則と除痛ラダー
C.モルヒネは恐くない
D.レスキュー剤を処方しよう
E.モルヒネの副作用対策

STEP2 痛みのマネジメントを知る

A.痛みの増強因子と緩和因子
B.痛みのアセスメントの基本
C.病態からみたがんの痛みのアセスメント
D.投与経路の選択と投与方法
E.薬剤の選択
F.モルヒネの使用方法
G.モルヒネの副作用対策
H.オピオイドローテーションと薬剤の選択
I.モルヒネ(オピオイド鎮痛薬)が効きにくい痛みへの対応

STEP3 事例を通して考える

A.疼痛の対処の前に
B.問診から痛みの治療の実際

第4章 その他の症状マネジメント

STEP1 症状マネジメントの基本を理解する
STEP2 症状マネジメントの実際を知る

A.呼吸器系
B.消化器系
C.腎尿路系
D.骨転移
E.抑うつ、せん妄
F.その他の症状

STEP3 事例を通して考える

第5章 インフォームド・コンセント

STEP1 インフォームド・コンセントの理解し、バッドニュースの伝え方を知る

A.インフォームド・コンセントの現状
B.インフォームド・コンセントの理解
C.バッドニュースの伝え方

STEP2 患者・家族の心理・社会的側面を理解し、対応を考える
STEP3 事例を通して考える

第6章 チーム医療

STEP1 チーム医療の必要性とその構成を理解する

A.チームの必要性
B.チームの構成(メンバー)
C.チームを効率よく機能させるために

STEP2 チームにおける各職種の役割

A.医 師
B.看護師
C.訪問看護師
D.薬剤師
E.リハビリテーション専門職
F.医療ソーシャルワーカー(MSW)
G.管理栄養士
H.心理療法の専門家(心理療法士,臨床心理士など)
I.アロマセラピスト
J.ボランティア

STEP3 事例を通して,チームにおける各職種の役割を考える

A.看護師
B.訪問看護師
C.薬剤師
D.リハビリテーション専門職
E.医療ソーシャルワーカー(MSW)
F.管理栄養士
G.心理療法の専門家(心理療法士,臨床心理士など)
H.アロマセラピスト
I.ボランティア

第7章 生命倫理

STEP1 緩和ケアの場での生命倫理的問題について理解する

A.水分・栄養補給の問題
B.植物状態への対処
C.尊厳死
D.DNR(donotresuscitate)
E.安楽死の定義
F.延命治療の中止
G.鎮静(セデーション)

STEP2 医療の場で生命倫理を考える

A.水分・栄養補給の中止
B.尊厳死・安楽死
C.延命治療の中止
D.DNR(donotresuscitate)
E.鎮静(セデーション)

STEP3 事例を通して考える

第8章 在宅の緩和ケア

STEP1 在宅で行われる緩和ケアを理解する在宅で行われる緩和ケアを理解する
STEP2 在宅の緩和ケアを支えるチームとケア

A.在宅の緩和ケアを支えるメンバー
B.在宅の緩和ケアの実際を知る

STEP3 事例を通して考える

【Supplement】

1.緩和ケアのさらなる理解

A.高齢者の看取り
B.小児の緩和ケア
C.非悪性疾患の緩和ケア

2.実践講義

実践抗議1 自分の死,家族の死について考える,死を通して生の意味を考える
実践講義2 愛する人への手紙
実践講義3 ロールプレイで行う緩和ケア講義、「バッドニュースの伝え方」
A.テキストを用いた講義の進め方
B.バッドニュースを伝える方法と緩和ケア
実践抗議4 スモールグループで行うロールプレイ
A.実施法
B.ロールプレイの進め方
実践抗議5 「生と死」-闘病気より

3.付 録

付録1 薬剤の表
付録2 医師国家試験に向けて
A.問 題
B.解答・解説
C.出題基準

牽 引

ベッドサイドメモ
「早く死なせてくれ」スピリチュアルケアの1例/偽薬(プラセボ)は使わない/痛みは患者の主観として捉える/看護師の意見を聞こう/モルヒネの誤解/輸液について考える/緩和ケアにおけるステロイドの適応/息苦しくて入院した患者さんに医師としてどう対処するか/家族へのケア/ベッドサイドでできること/患者と家族の関係/「先生、あとどのくらい生きられますか」と問われたら/終末期患者とのコミュニケーション/悲嘆ケア(グリーフケア)/臨終時の患者との関わり/緩和ケア病棟で行っている看取り/看取りに際して知っておくこと