-
症例報告
認知症に進行がんを合併した独居療養者の服薬アドヒアランスを高めるための在宅看護の実際https://www.seikaisha.blue/articles/article1466/
今回,認知症に進行がんを合併した独居療養者の在宅生活を支援していくために,服薬アドヒアランスを高めるためのケアを実践し,いくつかの示唆を得ることができたので報告する。
-
いのちの歌
母さん どうなっちゃうのhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1411/
在宅介護を始めて一年半が経ちました。素直で物分かりが良かった母さんはどこへ行ったのかしら。反抗的な態度が多くなってきました。
-
らしんばん
病院でも在宅でも継続して! やれることはなんでも!―若手緩和ケア医のわがまま―https://www.seikaisha.blue/articles/article1178/
私は,かつて短い内科経験だけで,緩和ケアの世界に飛び込んだ。医師になってまだ8 年の若輩者。内科医として化学療法を行っていた頃は,治療効果が出れば患者さんと共に喜び,思うようにいかない時は共に悲しんだ。終末期も可能なかぎり全力を尽くしたが,無力さを実感する日々であった。 しっ..
-
特別収録 エキスパートに聞くスピリチュアルケアの醍醐味
〔前編〕ニューヨークの大規模ホスピスにおけるチャプレンの役割https://www.seikaisha.blue/articles/article1372/
ニューヨーク訪問看護サービス・ホスピス緩和ケアのスタッフは,現在320 人います。年間の患者数は,ニューヨーク市全域(5 地区)で900人あまりです。チャプレンは,総勢16 人ほどです。私は,マンハッタン中央部から南の患者さんをおもに担当しています。 在宅が主体ですが,症状緩..
-
死と正面からむきあう─その歴史的歩みとエビデンス
終末期ケアと〈お迎え〉体験https://www.seikaisha.blue/articles/article1151/
日本における在宅ホスピス利用者の遺族を対象とした調査では,42〜46 %の患者にこうした体験があったという結果が出ている。また,欧米ではこの体験は,臨終期視像(deathbed vision)や近死意識(nearing death awareness),ヴィジョニング(visi..
-
いのちの歌
床ずれhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1116/
母の介護が始まって,二年が過ぎました。毎日が新しい発見,体験です。
-
わたしのちょっといい話
息子の在宅介護を通してよみがえった母の力https://www.seikaisha.blue/articles/article1120/
A さんは,40 歳代男性で1 人暮らし。あまり多くを語る方ではありませんでした。自分のことを,“仕事人間のワイン好き”と冗談交じりに紹介していました。 まだ残暑が厳しい頃,残念ながらA さんの病状は終末期に移行し,がんは脳を含め全身に転移している状態でした。そのため,病棟チ..
-
終末期に移行しつつあるとき
https://www.seikaisha.blue/articles/article5088/
近年,医療の進歩に伴い,多くの小児がんの子どもの命が救われるようになった。しかし,その反面,いまだに治癒が難しく,命を救うことのできない状況もある。「治すことができない」「命の時間に限りがある」,すなわち終末期に移行しつつあるとき,子どもや家族は,どのように感じ,どのような反応を..
-
死が近づいた時の症状マネジメントー質の高いエンドオブライフ・ケアを実現するために
疼痛のマネジメントhttps://www.seikaisha.blue/articles/article5262/
T さん:50 歳代,男性,胃がん,リンパ節・肝臓・腹膜播種・骨転移。 死亡8 カ月前に進行胃がんと診断され,全身化学療法を行ってきた。がん悪液質の進行に伴い,食事摂取量が低下,さらにリンパ節転移の下大静脈浸潤による両下腿浮腫も合併した。 2 カ月前に主治医より,腫瘍増大とPS(..
-
短 報
患者の意思を尊重した在宅療養の実現に取り組む緩和ケア病棟看護師のストレスhttps://www.seikaisha.blue/articles/article5273/
三友堂病院(以下,当院)は,地域唯一の緩和ケア病棟(以下,PCU)を有する急性期病院であり,2009 年,当地域に外来・入院・在宅のいずれにおいても質の高い緩和ケアが提供される医療体制を構築するために,PCU を中心とする地域緩和ケアサポートセンターを開設した。当院のPCU 看護..
-
死が近づいた時の症状マネジメントー質の高いエンドオブライフ・ケアを実現するために
呼吸困難のマネジメントhttps://www.seikaisha.blue/articles/article5267/
がん患者において,呼吸困難の発生する頻度は46~59 %と報告されており,肺がん患者に限るとさらに頻度は増して,75~87 %になると報告されている1)。また,がんに限らず呼吸困難は,終末期の患者には高頻度にみられる症状の1 つである。 本稿では,病棟スタッフと緩和ケアチームが,..
-
死が近づいた時の症状マネジメントー質の高いエンドオブライフ・ケアを実現するために
せん妄・興奮・身の置き所のなさへの対応https://www.seikaisha.blue/articles/article5268/
がん患者では,終末期においては約80 %にせん妄が生じる。しかし,死の数日前のせん妄は,死に至る自然経過の中で生じる意識障害の過程であり,従来の医学診断の枠で扱えない問題という意見もある。しかし,せん妄は家族にとって時にはつらい症状であり,医療者にとっても対応に苦慮することの多い..
-
死が近づいた時の症状マネジメントー質の高いエンドオブライフ・ケアを実現するために
在宅での急変に関する対応―終末期がん患者の「急変死亡」からみえること―https://www.seikaisha.blue/articles/article5269/
終末期がん患者の在宅緩和ケアの現場では,時に状態の急変,さらに急変に引き続く「急変死亡」に遭遇することがある。 たとえば,次のような場合である。 事 例:60 歳代,男性。大腸がん,肝転移。心窩部~右季肋部に5 横指以上に腫大した肝臓を触知する。病院主治医からは化学療法は終了し,..
-
実践レポート
地域の高齢者ケア関係者を対象とした死の教育の実践https://www.seikaisha.blue/articles/article5270/
わが国では,人口の高齢化にともない,高齢者の死亡者数が増加しているため,地域で高齢者ケアに携わる者にとって,高齢者の終末期や死に直面する機会が今後ますます増加していくものと考えられる1)。高齢者ケアを提供する者自身の死生観は,高齢者の終末期ケアの質に大きな影響をもつ2)。つまり,..
-
緩和ケアセンターと緩和ケアチームの変化ー新指針が現場にもたらしたもの
緊急緩和ケア病床の運営https://www.seikaisha.blue/articles/article833/
従来,兵庫県立がんセンター(以下,当院)は400 床のがん専門病院で,緩和ケア病棟をもたず,周辺20 km 以内にも緩和ケア病棟がない状況にあった。緩和ケア病棟の必要性が論じられていたが,近年,在宅療養が推進される中,在宅療養に必要な後方支援の重要性を鑑み,かかる緊急入院を受け入..
-
2014 年度 診療報酬改定と“緩和ケア”への影響
2014 年度 診療報酬改定の概要と緩和ケアに関する診療報酬一覧https://www.seikaisha.blue/articles/article838/
2014 年度の診療報酬改定率は,全体で0.1 %増となっているが,消費税増税への対応分を除くと,実質1.26 %減となる。今回の改定は,社会保障・税一体改革を実現するため,2012 年改定に引き続き,医療機関の機能分化・強化,連携を進めていくものであり,その内容は2013 年..
-
口腔粘膜吸収性フェンタニルについてのQ&A
在宅でどう使う?https://www.seikaisha.blue/articles/article919/
アブストラル®舌下錠(アブストラル®)/イーフェンバッカル錠(イーフェン)は,これまでにない画期的なオピオイドとして登場し,今後の活躍が大きく期待されている薬剤であるが,在宅で使う時には,さまざまな問題点も抱えている。後で述べるタイトレーションの問題が最も大きいが,それ以外にも..
-
ちょっと待った!!
口腔粘膜吸収性フェンタニル製剤の“その使い方”https://www.seikaisha.blue/articles/article925/
本稿では,これまでの現場の使用経験を,広く本誌 編集同人(p.82に一覧あり)に募り,実際に経験した or 目にした,粘膜吸収性フェンタニルの“危険な”使い方に関して読者の皆さんと共有することによって,今後のより適切かつ安全な粘膜吸収性フェンタニルの使用につなげられればと思いま..
-
緩和ケア口伝ー現場で広がるコツと御法度
皮下点滴を始める時のコツhttps://www.seikaisha.blue/articles/article927/
●末梢ルート確保困難な時に,皮下点滴を知っておけば患者も,家族も,医療者も負担が減る。 ● 輸液の選択には浸透圧比に注意する。 ● 在宅でも皮下点滴は大きな味方。家族のご協力と,道具の工夫が必要。 ● 家族との話し合いは最初が肝心。皮下点滴の意義をみんなでよくディスカッションする..
-
緩和ケア口伝ー現場で広がるコツと御法度
皮下点滴のトラブルシューティング!落ちない,むくんだ,にどう対応するか?https://www.seikaisha.blue/articles/article929/
● 皮下点滴が落ちない時,むくんだ時は,針先のケアと微調整を試みる。 ● 発赤や不快感がある時は,刺し替えのサイン。 ● 針の位置と向き,固定でQOLが変わる。