雑誌紹介
本誌の前身『ターミナルケア』は、1991年にわが国で終末期医療の分野を取り扱う最初の「多職種のための専門誌」として創刊されました。終末期医療、ターミナルケア、ホスピスケアの発展と充実に寄与することを目指して創刊し、2005年に『緩和ケア』と改題し、現在に至っています。
創刊当時は、「内科」「治療」「看護学」というタイトルに混じって、「ターミナルケア」と並んでいるのは驚きだったと思いますが、それから20余年が過ぎ、緩和ケアは一般的な言葉になりました。今や、がんの痛みの治療、呼吸困難の緩和ケア、終末期患者と家族のサポートといった記事はそこかしこにあふれています。
本書では、その中でも「最新の」「緩和ケアに特化した」「ここでしか読めない」情報を紹介しております。関心をもたれている情報に関する特集を組み、専門誌ならではの切り口で掘り下げています。そして、現場で広がる知恵とコツを見逃さず、緩和ケアのスキルも身に着くように解説しています。
創刊年
1991年4月(刊行当時の誌名は「ターミナルケア」)
発行形態
隔月刊行(年6回・奇数月、15日発行.増刊号年1回)
読者対象
緩和ケアに携わる医師・看護師・薬剤師・医療ソーシャルワーカー、そのほかのメディカル・スタッフの方
編集顧問
志真 泰夫(筑波メディカルセンター)
高宮 有介(昭和大学医学部)
恒藤 曉(京都大学医学附属病院 緩和ケアセンター/緩和医療科)
角田 直枝(茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター看護局長)
徳永 進(野の花診療所)
山崎 章郎(ケアタウン小平クリニック)
編集委員
森田 達也(聖隷三方原病院 緩和支持治療科)
田村 恵子(京都大学 大学院 医学系研究科)
木澤 義之(神戸大学 大学院 医学系研究科)
西 智弘(川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター)
森 雅紀(聖隷三方原病院 緩和ケアチーム)
山口 崇(兵庫県立加古川医療センター 緩和ケア内科)
高橋美賀子(聖路加国際病院 オンコロジーセンター)
矢野 和美(東京逓信病院 がん相談支援センター)
角甲 純(兵庫県立大学 看護学部)
青山 真帆(東北大学大学院 医学系研究科保健学専攻 緩和ケア看護学分野)
過去の特集テーマ
2022年(Vol.32)
No.1 緩和治療薬のうそ?ほんと?-都市伝説を検証する
No.2 これなんかもめてる?考え方が違う?価値観が違う?と感じたとき
No.3 ACPの向かう道―11人の実践者による誌上シンポジウム
No.4 腎疾患のあるがん患者の緩和ケア
No.5 悪液質と食関連苦悩(eating-related distress:ERD)
No.6 対話―傾聴を超えて
増刊号 すっきりしない症状・まれな症状の緩和ケア―どこまでやったら合格か?
2021年(Vol.31)
No.1 WHOがん疼痛ガイドライン 大きく改訂!
No.2 知ってくべきがん患者の子どものケアとサポート
No.3 「命を終えたい」と患者が望んだとき
No.4 悪心・嘔吐の最新治療
No.5 バーンアウトを乗り越える
No.6 緩和ケアで必須なフィジカルアセスメント
増刊号 緩和ケアに活かすICT
2020年(Vol.30)
No.1 緩和ケア病棟はどこに向かうのか?
No.2 心理士は緩和ケアの何を担うのか─看護との接点
No.3 “ 痛み+せん妄” を何とかする!
No.4 コミュニケーション力を研く―スキルアップ・ツールが増えた!
No.5 オピオイドスイッチングのレシピ集
No.6 抗がん剤がいつまでもできるときの緩和ケア
増刊号 緩和ケア領域の『家族ケア』ベストプラクティス