人は,本当に困った時,つらい時,絶望した時,自分の力ではどうしようもない時,自然に,そして必死に祈る。筆者はクリスチャンで,自分の信仰する創造主に向かって祈るが,特定の信仰をもたない人でも,祈りを捧げる時があるのではないかと思う。特に,緩和ケアの現場で出会う患者さん,ご家族は,自分や大切な人の存在が危うくなるような,祈らずにはおれない状況に置かれることは多いのではないかと思う。そして,時に他の人の祈りが必要となり,助けとなる。ただ実際に医療者が声に出して患者さんやご家族のために祈るのはかなり難しいし,日本の医療現場にはあまりそぐわない感じもする。
お祈りしますね
2016.06.15
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