われわれは患者さんと援助関係を築く時に,「我慢せずに何でも言ってくださいね」という言葉をよく口にする。本当に我慢せずに何でも言える環境をわれわれは整えているだろうか。そう言われても,我慢してしまうのが患者さんではないだろうか。もっとその人本来のニーズやあきらめているかもしれない希望を引き出したい。そういう思いから,使い始めた言葉が,「わがままを教えてください」である。この言葉を伝えた時の患者さんの表情がとても興味深い。
わがままを教えてください
2016.06.15
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