寝かしたほうがよい不眠,寝かさなくてよい不眠
─閾値下せん妄を見つける

2017.07.15

小川 朝生
国立がん研究センター東病院 精神腫瘍科


ひと口に不眠といっても,もともと睡眠時間の短い患者がたんに消灯時間を過ぎても眠気がこない場合,不安・焦燥感のために眠気がこない場合,痛くて眠れない場合,一見不眠とみえるが実際はせん妄があり,睡眠覚醒リズムが乱れている場合などさまざまある。ここでは,「不眠」とまとめられる病像について,速やかな対応が必要か,待つことができる(経過観察できる)のか,その判断と具体的な対応について考えてみたい。

この記事の続きは、下記書籍からお読みいただけます。