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フェンタニルは突出的な呼吸困難に効果はあるの?
https://www.seikaisha.blue/articles/article8041/
森 雅紀 聖隷三方原病院 緩和ケアチーム 突出的な呼吸困難とは,「患者が通常感じる呼吸困難の範囲を超えるような,呼吸困難の程度や不快な感覚の増悪」のことを指す1)。突出的な呼吸困難は,がん・非がんを問わず呼吸困難を有する患者の80%前後にみられ,日常生活に大きな影響を及ぼしうる2..
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がん患者の呼吸困難に対するベンゾジアゼピンの使い方
https://www.seikaisha.blue/articles/article8045/
松田 能宣 国立病院機構 近畿中央胸部疾患センター 心療内科/支持・緩和療法チーム 日本緩和医療学会の『がん患者の呼吸器症状緩和に関するガイドライン 2016年版』(以下,2016年版ガイドライン)において,がん患者の呼吸困難に対して,ベンゾジアゼピンの単独投与は「行わないことを..
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低酸素血症がない呼吸困難患者に酸素を投与する場面はあるか?
https://www.seikaisha.blue/articles/article8049/
合屋 将 公立学校共済組合近畿中央病院 『がん患者の呼吸器症状の緩和に関するガイドライン2016年版』(以下,2016年版ガイドライン)において,臨床疑問「低酸素血症がなく,呼吸困難を有する患者に対して,酸素吸入は呼吸困難を緩和するか?」に対する推奨は,「行わない」提案であった。..
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扇風機は効果ある?
https://www.seikaisha.blue/articles/article8053/
角甲 純 国立がん研究センター東病院 呼吸困難に対する非薬物療法としての支援では,扇風機を使用した送風によるエビデンスが集積されつつある。そこで,本稿では,送風による呼吸困難の緩和について紹介する。 送風によって呼吸困難の緩和が得られるメカニズムは十分に明らかにされていないが,三..
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緩和ケア口伝―現場で広がるコツとご法度(19)
High Flow Nasal Cannula(HFNC)の使い方https://www.seikaisha.blue/articles/article10194/
亀井 千那 (がん・感染症センター 都立駒込病院 緩和ケア科) ● HFNCは呼吸困難だけでなく,食事・会話等QOLの維持にも有効な可能性がある。 ● 意識や意欲が保たれている段階での使用開始を検討したい。 ● 流量と酸素濃度の調整,配管や機器の工夫で,より快適さを追求できる。
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緩和ケア口伝―現場で広がるコツとご法度(23)
終末期がん患者の呼吸困難感へのこころと手で触れるケアhttps://www.seikaisha.blue/articles/article10810/
前田 節子 (椙山女学園大学看護学部) ●マッサージの要望が高い患者は,呼吸困難感に対してより効果的。 ●特別な手技でなくても,看護師が足や手に触れることに意味がある。