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「もしも…」のことをあらかじめ話し合おう! ―アドバンス・ケア・プランニングの実践
患者の意向を尊重する取り組み エンド・オブ・ライフケアチームによる意思決定支援の意義https://www.seikaisha.blue/articles/article1800/
医療者・介護者がどのように介入すれば,生命に関わる難しい意思決定の障壁を克服しうるか明らかにされておらず,確立されたプログラムはない。高齢者の緩和ケアでは,認知機能低下による意思決定の難しさが問題であり,自律や家族関係に関連した苦痛も生じやすい現状がある。 この問題に対峙する..
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在宅ホスピス緩和ケアにおけるチームアプローチ〈最終回〉
今後の課題―緩和ケア専門診療所を中心としたネットワークの必要性https://www.seikaisha.blue/articles/article1817/
前回,地域の緩和ケアを充実するためには,一体型の緩和ケアチームを地域ごとに育てなければならない,という趣旨のことを書いた。シリーズ最終回の今回は,若干の違いがあるにせよ,このような緩和ケア専門診療所(ほとんどが無床診療所)が,わが国にはすでに多数とはいわないが決して少なくない数..
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私のちょっといい話
医者嫌いで頑固は在宅向き!?https://www.seikaisha.blue/articles/article1697/
埼玉県所沢市で在宅緩和ケア診療所をはじめて7 年。未だに病院や地域のスタッフから「家にうまくつなげない」との声を耳にします。患者さんや家族が在宅療養を決断するには,病状だけではなく,患者さんの性格や家族との関係性も大切な要素です。今回は,家族から「医者嫌いで頑固だから,訪問診療..
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“同時改定”と“基本計画見直し”で何が変わったか ―現場の手応えと課題
臨床現場では今 在宅療養支援診療所の変化と今後の方向性https://www.seikaisha.blue/articles/article1626/
在宅看取り推進のバリアーとなっている24時間365日体制を,複数の医師が連携することで,負担軽減し,さらに,地域に普及していく拠点として強化型在支診を位置づけようとする方向性がみえてくる。
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“同時改定”と“基本計画見直し”で何が変わったか ―現場の手応えと課題
臨床現場では今 在宅緩和ケアの推進と訪問看護ステーションの役割https://www.seikaisha.blue/articles/article1628/
今回の同時改定は,今まで評価されなかった「連携」部分での改正や「退院促進」に関する数多くの項目が強化された。特に,病院・施設から在宅への移行がスムーズに行えるための方策に重きが置かれている。そのため,訪問看護ステーションが患者自身のため,安心して在宅移行が進むよう積極的に関わる..
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“同時改定”と“基本計画見直し”で何が変わったか ―現場の手応えと課題
臨床現場では今 小児在宅医療・小児緩和ケアの認知度の変化と今後の課題https://www.seikaisha.blue/articles/article1630/
今回の改定で,初めて「小児在宅医療」という言葉が示された。わが国の医療の枠組みをつくる保険診療の中で「小児在宅医療」という概念が提示されたことは,重要な意味をもっている。以下に改定の要点を述べる。
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“同時改定”と“基本計画見直し”で何が変わったか ―現場の手応えと課題
臨床現場では今 在宅医療連携拠点と地域の連携についてhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1632/
在宅医療連携拠点としての立場から,今改定で特筆すべきは,機能強化型(連携型)在支診の創設である。この制度創設によって,地域における診診連携が促進されれば,24時間の訪問を保障する体制や,在宅患者受け入れ余力の強化につながることが期待される。ただし,具体的にどのように診診連携シス..
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“同時改定”と“基本計画見直し”で何が変わったか―現場の手応えと課題
CURRENT TOPICS 在宅医療・介護あんしん2012と在宅医療連携拠点の役割https://www.seikaisha.blue/articles/article1634/
そこで厚生労働省では,2012 年度,「在宅医療・介護あんしん2012」を掲げ,予算,制度,報酬など,もちうる施策を総動員し,在宅医療・介護の推進に取り組んでいる。
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特別収録
緩和ケアとがん治療の協働に向けて―これからの時代へのメッセージ①https://www.seikaisha.blue/articles/article1636/
近年,わが国の緩和ケアは,症状マネジメントの進歩,がん医療における基本的な緩和ケアの普及,ホスピス・緩和ケア病棟,病院緩和ケアチームなどの専門的な緩和ケアサービスの増加,さらに地域での在宅緩和ケアのニーズの増大など,さまざまな面で発展してきている。特に,2007年4月に「がん対..
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短報
1 緩和ケア病棟における自宅退院ケースの検討https://www.seikaisha.blue/articles/article1656/
近年まで,緩和ケアは病院を中心に展開されてきたが,最近,厚生労働省が在宅緩和ケアを充実させる方向性を明確にしてきたこともあり,今後は緩和ケア病棟(以下,PCU)から在宅に戻っていくケースが増えていく可能性がある。今回,当院PCU を自宅退院し,在宅医療に移行したケースを調査し,..
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“同時改定”と“基本計画見直し”で何が変わったか ─現場の手応えと課題
医療計画見直しと緩和ケアはどう関わるか―在宅医療と地域緩和ケアネットワークの重要性―https://www.seikaisha.blue/articles/article1613/
2012年3月に,「医療計画」の見直しに関する通知が厚生労働省医政局から示された。2012年6月には,第2期「がん対策推進基本計画」が厚生労働省健康局から示された。この2つの政策文書は,別々に公表されているが,臨床の現場ではこの2つの計画は強く関連しており,影響し合う関係にある..
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“同時改定”と“基本計画見直し”で何が変わったか ―現場の手応えと課題
臨床現場では今 緩和ケア病棟が担う役割の変化https://www.seikaisha.blue/articles/article1615/
今回の診療報酬改定で,緩和ケア病棟にとって最も重要な点は,緩和ケア病棟入院料の変更である。これまでは,一律1日3,780点であった入院料が,在院日数30 日以内で4,791点,31日~60日で4,291 点,61 日以上で3,291 点と在院期間に合わせて段階的に引き下げられる..
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原著
終末期がん患者が「明るさを失わずに過ごす」ための医療者の支援のあり方 緩和ケア病棟の医師・看護師を対象としたエキスパート・インタビュー調査https://www.seikaisha.blue/articles/article1555/
Miyashitaらは,望ましい死の概念化に引き続き,がん診療連携拠点病院56 施設の一般病棟,緩和ケア病棟100 施設,在宅ケア施設14施設で死亡したがん患者の遺族それぞれ2,560名,5,311名,292名を対象に,終末期がん患者の望ましい 死の達成を評価する調査を行った。..
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短報
都道府県がん診療連携拠点病院における地域医療者支援・在宅療養支援を重視した緩和ケア病床設立の意義https://www.seikaisha.blue/articles/article1506/
都道府県がん診療連携拠点病院である兵庫県立がんセンター(以下,当院)は,地域医療者・在宅療養支援を重視した案和ケア病床を設立した。当院緩和ケア病床入院設立の2012年4月から2013年3月までの1年間の入院患者の入床経路,入院時のperformance status(以下,PS..
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ケアとともに考えたい 患者・家族への経済的支援
患者・家族が経済的に困る場面と,それに対する対応の工夫―在宅における実践からhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1430/
在宅療養では,入院に比べ,経済的負担に影響する要因が複雑になる。医療保険とともに介護保険を利用することになったり,家族が介護に従事するために休業したりする。経済的負担を軽減させる制度も,入院の場合と異なる部分も多い。 ここでは,在宅医療の経済的な特性を解説しながら,筆者が在宅..
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ケアとともに考えたい 患者・家族への経済的支援
経済的要因も考慮したがん治療と緩和ケアの選択https://www.seikaisha.blue/articles/article1432/
これらの新薬の開発で,全生存率や生活の質(QOL)は向上したが,残念ながら根治に至る例は,さほど増えていない。つまり,全体としての治療期間,あるいは在宅療養の期間は延長したが,その分だけ,長期にわたる支持療法,緩和ケアが必要になったともいえる。 ここで発生した新たな課題は,す..
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ケアとともに考えたい 患者・家族への経済的支援
「リビングニーズ特約」利用からみたがんの諸制度の活用―特に在宅緩和ケアに関して―https://www.seikaisha.blue/articles/article1436/
ある患者は,がん性疼痛によるADL(日常生活活動)の低下の中で,頑なに「訪問看護も訪問診療も月1 回にしてほしい」と希望していた。看護師は心配し「これほどつらいのになぜ?」と詳しく話を聞くと,「実は,経済的に余裕がないんです」と看護師に打ち明けた。それも,数日悩んでからのことで..
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特別収録
アスベスト問題と中皮腫の緩和ケア―英国の経験を日本のケアに活かすには―https://www.seikaisha.blue/articles/article1448/
中皮腫の緩和ケアに関心を高めるために 中皮腫は,症状発症からの進行が,その他のがんに比べてきわめて早い。本座談会 第1回では,中皮腫患者の身体症状や心理面の苦悩,さらに,グリーフケアの難しさなどを踏まえ,具体的にどのようなケアを行うべきか,英国・日本の実践に関する議論がなされた..
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コミュニケーション広場
在宅緩和ケア 対応薬局データベースの解説https://www.seikaisha.blue/articles/article1454/
このデータベースは,日本在宅ホスピス協会(会長:小笠原文雄氏)の「末期がんの方の在宅ケアデータベース」に登録されている医師に対して,在宅緩和ケア対応薬局に求める機能を調査し,一方,訪問服薬指導・無菌製剤加算を算定しており,かつ麻薬小売業の免許を持っている薬局に対し,現状の在宅緩..
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調査報告
病院勤務医のがん患者への予後告知の現状―在宅緩和ケア遺族調査から―https://www.seikaisha.blue/articles/article1464/
今回,国内における予後告知の実態を検討するため,宮城県と福島県の6つの診療所において,在宅緩和ケアを利用したがん患者遺族を対象とする質問紙調査を実施した。具体的には,病名,質的予後,量的予後という3 つの側面を区別したうえで,病院での告知の有無を確認するとともに,それぞれの情報..