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ケアとともに考えたい 患者・家族への経済的支援
経済的課題が顕在化する時期と「その人らしい」意思決定の支援https://www.seikaisha.blue/articles/article1438/
がん対策推進基本計画(第二期)には,「がん患者も含めた患者の長期的な経済負担の軽減策については,引き続き検討を進める」と記されている。 計画書の通り検討が進み,将来的にがんに特化した費用負担軽減のため,社会資源が策定されるかもしれないが,今日この時も,患者・家族はがんを抱え,..
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ケアとともに考えたい 患者・家族への経済的支援
薬剤師はこうみる オピオイドの使用において現場でできる経済面の工夫https://www.seikaisha.blue/articles/article1441/
がん保険は,入院時の治療について医療費を補償するのが一般的であり,通院での外来化学療法を補償していないことが多い。外来で化学療法ができる時代を想定していなかった時代の契約に基づいており,医療者の目からみれば間違いなく「がん治療」であるが,「入院」していないので民間の保険の補償が..
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ケアとともに考えたい 患者・家族への経済的支援
役立つウェブサイトの紹介 社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーと医療者との協働で作成した「がん制度ドック」https://www.seikaisha.blue/articles/article1446/
患者・家族にとっての経済的負担は,がんの治療費・療養費だけに留まらない。がんと診断されたことにより,その家庭のライフプラン,家計は影響を受ける。医療現場では,患者の医療費問題を取り上げることはできても,家計全般のことまでは取り上げることはできない。せめて,患者の抱える問題を理解し..
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特別収録
アスベスト問題と中皮腫の緩和ケア―英国の経験を日本のケアに活かすには―https://www.seikaisha.blue/articles/article1448/
中皮腫の緩和ケアに関心を高めるために 中皮腫は,症状発症からの進行が,その他のがんに比べてきわめて早い。本座談会 第1回では,中皮腫患者の身体症状や心理面の苦悩,さらに,グリーフケアの難しさなどを踏まえ,具体的にどのようなケアを行うべきか,英国・日本の実践に関する議論がなされた..
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画像で理解する患者さんのつらさ
あぁ,息すんのえらいわぁ,どないどしてやぁhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1450/
緩和ケアチーム看護師:ER(救急外来)からコールです。80歳の女性で,緩和ケアを受けたいと来院した患者が,外来の受付で失神発作を起こして,運ばれたらしいんです。 緩和ケア外科医:紹介患者さん? 意識は戻ったの? 緩和ケアチーム看護師:すぐに戻りました。どうやら紹介状なしです。肺が..
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コミュニケーション広場
在宅緩和ケア 対応薬局データベースの解説https://www.seikaisha.blue/articles/article1454/
このデータベースは,日本在宅ホスピス協会(会長:小笠原文雄氏)の「末期がんの方の在宅ケアデータベース」に登録されている医師に対して,在宅緩和ケア対応薬局に求める機能を調査し,一方,訪問服薬指導・無菌製剤加算を算定しており,かつ麻薬小売業の免許を持っている薬局に対し,現状の在宅緩..
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ほっこり笑顔!季節のおやつ
お月見スイートポテトhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1458/
9 月は十五夜です。十五夜は「中秋の名月」や芋類をお供えすることから,別名「芋名月」とも呼ばれます。今回は,「スイートポテト」をお月様にみたてて提供します。
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海外事情
St Christopher’s Hospice の現在https://www.seikaisha.blue/articles/article1460/
「がん対策基本法」施行後のわが国で,緩和ケアの広がりが顕著になる中で,昨年のOurLady’s Hospice&Care Servicesに続き),今一度ここで,ホスピスケアの原点をみつめてみたいという思いがあった。この報告では,現在のSt Christopher’s Hosp..
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調査報告
病院勤務医のがん患者への予後告知の現状―在宅緩和ケア遺族調査から―https://www.seikaisha.blue/articles/article1464/
今回,国内における予後告知の実態を検討するため,宮城県と福島県の6つの診療所において,在宅緩和ケアを利用したがん患者遺族を対象とする質問紙調査を実施した。具体的には,病名,質的予後,量的予後という3 つの側面を区別したうえで,病院での告知の有無を確認するとともに,それぞれの情報..
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症例報告
認知症に進行がんを合併した独居療養者の服薬アドヒアランスを高めるための在宅看護の実際https://www.seikaisha.blue/articles/article1466/
今回,認知症に進行がんを合併した独居療養者の在宅生活を支援していくために,服薬アドヒアランスを高めるためのケアを実践し,いくつかの示唆を得ることができたので報告する。
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らしんばん
慢性病としてのがん患者に大切なことhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1425/
「とにかく治療を続けたい,続けているうちにがんが治る薬が開発されるかもしれない」 「この薬は高いけど,でももうちょっとで70歳になるから,安く医療が受けられるようになる,それまでがんばらないと損」 治療を続けられる,それはその方の予後が延長できたという証です。本人や家族にとって..
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ケアとともに考えたい 患者・家族への経済的支援
緩和ケアにおける経済的問題の位置づけとその支援https://www.seikaisha.blue/articles/article1427/
「武士は食わねど高楊枝」という言葉が示す文化や美意識は,最近のわが国では薄れてきているといわれるが,それでも「お金」に関する困りごとを他者に伝え,支援を求めることは,患者・家族にとっては高いハードルであることを,日々の臨床の中で実感している。であるがゆえに,医療スタッフがセンサ..
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活動報告
がん疼痛治療におけるメサドン導入に際しての地域がん診療連携拠点病院の取り組みhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1402/
大阪大学医学部附属病院(以下,当院)は,2009年に指定された地域がん診療連携拠点病院である。当院では2013年7月のメサドンの採用にあたり,適正使用ガイド,インタビューフォームのほか,先行文献を参考にして,メサドンによるがん疼痛治療体制について緩和ケアチームで検討し,管理マニ..
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画像で理解する患者さんのつらさ
こんなお腹じゃ,着られる服がないんですよ!https://www.seikaisha.blue/articles/article1407/
緩和ケアチーム看護師:婦人科外来から,緩和ケアチームへの依頼です! A さん,60歳代の女性で,大量腹水・呼吸困難・原発不明で緊急入院です。入院目的は,がんの病理診断と症状緩和です。 緩和ケア科医師:がん患者さんが入院になると,婦人科からはすぐコールがあるねえ。 緩和ケアチーム看..
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おさえておきたい!
腹水濾過濃縮再静注法のポイントhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1409/
腹水濾過濃縮再静注法(以下,CART)とは,がんや肝硬変などによって溜まった腹水を濾過濃縮することで,不用な水分や細胞を除去し,有用なタンパク成分を回収し,身体に戻す治療法をいう。腹水に対する根治的な治療ではなく,症状を緩和するための治療である。
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患者さんがくれた宝物
「俺はいつ死ぬんだ?」という問いの向こうにあるものhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1413/
患者は,鶴見駿輔さん(仮名)55歳。妻と2人暮らしです。1年半前に,予後半年の大腸がん末期と診断を受けましたが,幸いにも治験や免疫療法で,1年余命が延長しました。しかし,3週間前に,主治医から「これ以上は積極的治療ができない。予後は2カ月。家で最期を迎えるなら往診医をいれましょ..
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ほっこり笑顔!季節のおやつ
水ようかんhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1415/
11月は水ようかんを提供します。水ようかんはたびたびご要望のある人気のおやつです! 甘さは人それぞれ好みもありますが,固さもおいしさの決め手となります。何度作っても,患者さんの「おいしい」の声が聞けるまでは,ちょっと心配です。
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症例報告
学童期の子どもを抱える終末期肺がん患者の家族への介入の1 例―緩和ケアにおける臨床心理士の関わり―https://www.seikaisha.blue/articles/article1419/
わが国では,がん患者を親にもつ子どもへのケアに関して,厚生労働省支援事業であるHope Tree などの活動が始まっているが,患者と配偶者への支援は十分とはいえない。 今回,学童期の子どもを抱える終末期肺がん患者の家族ケアを行うため,家族力動を評価し,親を支援する経験をしたの..
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らしんばん
緩和ケアマインドが根付く職場をめざしてhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1384/
がん専門病院である当院は,比較的早くから緩和ケアに熱心に取り組んできたと自負しています。最近では「がんと診断された時から始まる早期からの緩和ケア」という言葉も広く認知されるようになり,緩和ケアについて,患者さん・ご家族へ説明する機会は増えました。当院の多くのスタッフは,自分の言..
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死を意識した時に何を語り合うか ─苦痛と苦悩の中にある人間理解とセルフ・アウェアネス
医療者に気持ちを語らない患者との関わりhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1390/
淀川キリスト教病院のがん相談支援室(以下,相談室)は,筆者を含むがん看護専門看護師が3名所属し,がん患者の治療に関わる意思決定をサポートするため,がん患者カウンセリングを行っている。がん患者の治療や療養に関する意思決定は,初発の治療方針の決定のみでなく,治療後の療養生活も含めて..