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EAPC 疼痛ガイドラインを読む〈3〉
1.オピオイドによる嘔気・嘔吐に対する治療,2.オピオイドによる便秘に対する治療,3.オピオイドによる中枢神経症状に対する治療https://www.seikaisha.blue/articles/article1802/
1.オピオイドによる嘔気・嘔吐に対する治療 ガイドラインの日本語訳 1)エビデンス それまでに嘔吐のないがん患者の40%近くが,オピオイドの投与により嘔気や嘔吐を経験する。オピオイドによる嘔気・嘔吐は必ず起こるというわけではないので,予防的に制吐薬を投与することは一般的には行わ..
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TOPICS
リンパ浮腫に係る診療報酬についてhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1804/
がん治療に伴うリンパ節切除や放射線療法を受けたすべての人が,日常の些細なきっかけで「リンパ浮腫」を発症する可能性があり,また,蜂窩織炎などの合併症により重篤化することも少なくない。リンパ浮腫の症状は日常生活にも支障をきたし,過度のむくみにより体型が変化したりすることがある。心身..
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お悩み解決! レシピで団欒らん!〈4〉
味覚異常に!手作りさっぱりジュレhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1815/
三宅医師のQ 50歳,女性。卵巣がん術後に補助化学療法を施行し,肉眼的な再発はなく経過しています。最近,味覚異常が出現して食事が進みません。食事の工夫について教えてください。
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画像で理解する患者さんのつらさ〈3〉
みぞおちがずっと痛くて食欲も落ちちゃいましたhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1821/
緩和ケアチーム看護師:司会のNsです。今日のカンファレンスでは,画像のレクチャーをしてもらうため,放射線科のD医師をお呼びしています。 放射線科の医師:こんにちは。よろしくお願いします。 緩和ケアチーム看護師:患者さんは,Aさん,70歳の女性です。膵臓がん,骨転移の化学療法(表1..
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緩和ケアに携わる人の“つらさ”と癒し
緩和ケアに携わるスタッフが体験する“つらさ”とその理解https://www.seikaisha.blue/articles/article1723/
患者や家族の笑顔や感謝に癒される時もあれば,対応困難な場面で「こんなはずじゃなかった」「これが緩和なの」といった苦言や叫びを浴び,無力感や不全感に打ちのめされることもある。いのちと向き合う現場で患者や家族の「身体やこころのつらさ」に触れる仕事には,体力的なエネルギーはもちろんの..
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緩和ケアに携わる人の“つらさ”と癒し
緩和ケアに長く携わるコツ 今日もため息,そして挨拶とチーム力―気がつけばそこに笑顔があったhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1725/
緩和ケアの医療現場では,患者の回復が見込めない中で取り組まれていることが多い。そして,がんの進行とともに医療者の“努力と報われ感のバランス”“仕事重荷とその自己コントロール感のバランス”が崩れ,私は本当に「人の役に立って」いるのだろうか,「人から必要とされて」いるのだろうかと疑..
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緩和ケアに携わる人の“つらさ”と癒し
緩和ケアに長く携わるコツ 患者・同僚と垣根なく楽しむhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1730/
筆者が緩和ケアに関わるようになったのは,聖路加国際病院で「がん疼痛マネジメント」のマニュアル作成に携わるようになった1997年からである。その頃,緩和ケア病棟はなく,緩和ケア検討員会が発足し「疼痛コントロール方法」を職員に広めていくという段階であった。筆者は,この時にマニュアル..
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緩和ケアに携わる人の“つらさ”と癒し
こころと身体をほぐそう 忙しい日々に,香りにゆだねるひとときを―アロマセラピーの実践https://www.seikaisha.blue/articles/article1742/
心と身体は密接なつながりがあるので,精油を選ぶ時は「いいな」と心に響く香りがその時身体が必要としている精油,と考えて決めるのも一案である。また,有機化学の成分と働きから選ぶこともできる。興味のある方は,ぜひ参考文献を参照してほしい。また,妊娠中には避けた方が良い成分を含む精油な..
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緩和ケアに携わる人の“つらさ”と癒し
こころと身体をほぐそう 場面に応じた呼吸法の実践https://www.seikaisha.blue/articles/article1744/
呼吸に意識を向けるというのは,すべてのリラクセーションの基本となる。呼吸に意識を向けることで,いつでもどこでも身体や心を調えることができる。本稿では,ちょっとした合間に実践することのできる呼吸法をご紹介する。
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レシピで団欒らん!〈5〉
口腔乾燥に!ふわふわワンタンスープhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1756/
三宅医師のQ 55歳,男性。頸部食道がんに対して放射線化学療法施行後,病変はほぼ消失しましたが,口腔乾燥が出現し食事が進みません。食事の工夫について教えてください。
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海外事情
自分らしく生きるための支援―英国がん患者支援施設 マギーズ・センターの視察よりhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1758/
がん患者支援施設の英国マギーズ・センター(Maggie’s Cancer Caring Centers;以下,センター)では,がん専門相談員(以下,相談員)や心理療法士による情報提供によって,精神面・金銭面での相談支援や,実践的な参加型プログラムが提供されている。患者やその家族..
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画像で理解する患者さんのつらさ〈4〉
急に顔と首が腫れてきたんですけど,大丈夫でしょうか?https://www.seikaisha.blue/articles/article1760/
緩和ケアチーム看護師:今日のラウンドは,昨日入院となった肺がんの患者さんからです。R先生は,このMさんのことを知らないと思いますが,前回入院時,化学療法の悪心・嘔吐に難渋して,緩和ケアチームが呼ばれたんです。 緩和ケア科研修医:それで,カルテを読んでまとめてきました。〔メモを読む..
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調査報告
緩和ケア認定看護師の役割認識と背景との関連https://www.seikaisha.blue/articles/article1762/
緩和ケア認定看護師は,2011年11月時点で1,100名となり,がん患者の増加と多死時代を迎える今,緩和ケアの質を高めるために中核的役割を担うことが期待されている。しかし,認定看護分野専任で働く認定看護師は少なく,管理職の兼務や交代勤務の中で時間外労働による活動を行い,時間的制..
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レシピで団欒らん!〈6〉
嚥下障害に!ミルクくずもちhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1699/
三宅医師のQ 患者は,60歳,男性。胸部食道がんに対して手術施行し,経過は良好でしたが,リンパ節転移による反回神経麻痺で嚥下障害をきたしています。食事の工夫について教えてください。
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体験者の語りを聴く〈5〉
病い・死について じっくり考える時間があってhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1702/
いつもそうだが,インタビューで出会った人たちは,病院で出会う患者さんとは違った印象がある。1人ひとりを思い出す時,インタビューで訪れた場所や景色が,同時に浮かんでくる。多くはご自宅で,そうでない場合も地元に訪ねていくため,その人の生活がリアルに感じられる。早川さんの場合もそうだ..
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海外事情
“Healing Journey for Children”―親のがん告知から死別後に向けての継続的グリーフケアの紹介https://www.seikaisha.blue/articles/article1706/
2010年3月3,4日の両日,アメリカのオハイオ州にあるオハイオ州立大学総合がんセンター(The Ohio State University Comprehensive Cancer Center―Arthur G. James Cancer Hospital And Rich..
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症例報告
進行期から終末期における肺がん患者への理学療法介入について―最期まで患者と家族のQOL の改善を支援した1 症例https://www.seikaisha.blue/articles/article1708/
進行期から終末期の過程にあるがん患者に対する理学療法の介入報告は,まだ少ない。今回われわれは,進行期から終末期へ移行した肺がん患者への理学療法介入において,一時的ではあるがADLの改善と,患者および家族のQOLの改善に貢献することができたと考え,経過と転帰を交えて報告する。
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らしんばん
地域に根をおろしてhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1659/
「ご夫婦共に看取らせていただき,幸せでした」先日,80 歳代の大腸がん・肝臓がん・膀胱がんと慢性呼吸器疾患を併発した男性を,自宅で看取らせていただいたあとで,わが白十字訪問看護ステーションのスタッフが,しみじみと語った言葉です。5年前に,膵臓がんの70歳代の奥様を看取らせていただ..
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よく遭遇する場面の看護ベーシックに立ち返る
がん疼痛に対してレスキューを正しく使うhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1661/
がんの痛みはいつ消失するか予想がつかない。そして,がんの進行とともに痛みがさらに強くなってくるといった特徴がある。がん疼痛を継続的にコントロールしていくためには,常に患者ごとに鎮痛薬の適量を調整していく必要がある。 しかし,疼痛治療が開始され,定時鎮痛薬・レスキューを使用して..
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よく遭遇する場面の看護ベーシックに立ち返る
医療用麻薬に対する抵抗感への対応https://www.seikaisha.blue/articles/article1663/
医療用麻薬に関する誤解として,①一度始めると止められなくなるのではないか,②命を縮めてしまうのではないか,③使い始めると効かなくなって量を増やさなければいけないのではないか,④頭がおかしくなってしまうのではないか,⑤使 うとすぐに亡くなってしまうのではないか,⑥胃を荒らすのではな..