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画像で理解する患者さんのつらさ〈6〉
私の顔色,やる気,元気 なおりますかhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1638/
看護師(司会):新患カンファを始めます。 管理ケア科研修医:Aさん,60歳男性,精密機械設計技師の方です。昨年11月に頸部リンパ節腫脹が生じ,単身赴任先の病院で下咽頭がんと診断され,化学放射線治療を受けました。本年4月には部分寛解となり退院しました。しかし,6月には上気道閉塞症状..
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画像で理解する患者さんのつらさ
あぁ,息すんのえらいわぁ,どないどしてやぁhttps://www.seikaisha.blue/articles/article1450/
緩和ケアチーム看護師:ER(救急外来)からコールです。80歳の女性で,緩和ケアを受けたいと来院した患者が,外来の受付で失神発作を起こして,運ばれたらしいんです。 緩和ケア外科医:紹介患者さん? 意識は戻ったの? 緩和ケアチーム看護師:すぐに戻りました。どうやら紹介状なしです。肺が..
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画像で理解する患者さんのつらさ
こんなお腹じゃ,着られる服がないんですよ!https://www.seikaisha.blue/articles/article1407/
緩和ケアチーム看護師:婦人科外来から,緩和ケアチームへの依頼です! A さん,60歳代の女性で,大量腹水・呼吸困難・原発不明で緊急入院です。入院目的は,がんの病理診断と症状緩和です。 緩和ケア科医師:がん患者さんが入院になると,婦人科からはすぐコールがあるねえ。 緩和ケアチーム看..
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死が近づいた時の症状マネジメントー質の高いエンドオブライフ・ケアを実現するために
呼吸困難のマネジメントhttps://www.seikaisha.blue/articles/article5267/
がん患者において,呼吸困難の発生する頻度は46~59 %と報告されており,肺がん患者に限るとさらに頻度は増して,75~87 %になると報告されている1)。また,がんに限らず呼吸困難は,終末期の患者には高頻度にみられる症状の1 つである。 本稿では,病棟スタッフと緩和ケアチームが,..
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緩和ケアの症状マネジメントup to date
呼吸困難に対する非薬物療法のup to datehttps://www.seikaisha.blue/articles/article871/
呼吸困難とは,呼吸に伴う主観的な不快感を指し,疼痛や倦怠感などの身体症状を増強させるだけでなく,パニックや死の恐怖などの心理的側面とも結びつき,患者のQOL に大きく影響を及ぼす症状である。有症率は,がん患者の50 %程度であり,病状の進行や,死が近づく過程においてその頻度はさ..
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「どうしたらいいのか」悩む場面―正解のない状況でのコミュニケーションや考え方【家族との対応】
呼吸困難に対するモルヒネの開始に,不安を抱いている家族への対応https://www.seikaisha.blue/articles/article2484/
終末期がんの中でも特に,予後日単位の時期の患者が体験する症状については,効果的に緩和が得られる支援は少ない。臨床では,このような状況の中で,患者・家族が自分らしく,より良い時間の過ごし方を実現できるよう,悩みながら治療やケアを検討している。患者・家族もまた,必ずしも正しいという..
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「やめどき」について悩む場面―これまで行っていた治療・ケアを続けるのかやめるのか?
リハビリテーションhttps://www.seikaisha.blue/articles/article2530/
終末期には,身体症状の増悪や合併症,全身状態の悪化を伴いやすく,リハビリを継続するか否か悩む場面も多い。たとえば,「患者・家族は継続を希望するが,訓練にて,かえって疼痛や呼吸困難などの身体症状が増強してしまう」「せん妄が強く,訓練ができない」「意識障害により,患者の希望や意思が..
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「やめどき」について悩む場面―これまで行っていた治療・ケアを続けるのかやめるのか?
終末期の痰喀出困難な状況での吸引処置―家族と共に吸引の判断を調整するhttps://www.seikaisha.blue/articles/article2536/
がん疾患に限らず,痰の量の増加や喘鳴を伴う呼吸困難感は,終末期の患者に高頻度にみられる。患者本人の意識レベルが低下した状態で,吸引を希望する家族から,ナースコールをもらう機会は少なくない。 「患者が苦しがっています。何とかしてほしい。痰を吸引してください」―このようなコールに..
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緩和ケア口伝―現場で広がるコツと御法度
腎不全があってもモルヒネを使う場合https://www.seikaisha.blue/articles/article2778/
● 腎機能が低下すると,モルヒネの代謝産物が蓄積されやすくなり,副作用が発現しやすくなるため,慎重な投与が必要となる。 ● 腎不全があってもモルヒネを選択するのは,原則的に,呼吸困難の緩和を目的とする場合である。 ● 腎機能低下時には,持続皮下注射または持続静脈注射での投与が推奨..
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エシックスの知恵袋
この鎮静,倫理的に大丈夫でしょうか…。https://www.seikaisha.blue/articles/article2950/
【事例】 〔患者〕 Jさん,60歳代前半,女性 〔家族〕 同世代のご主人と2人暮らし。ほかには独立した子どもが2人,それぞれ近県で家庭をもっている。Jさんも家族も,「今回の化学療法が無効の場合は厳しい見通しである」との説明を受け,理解している。 〔経過〕 1年前に,肺腺..
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すっきりしない症状への対応─どこまでやれば「合格」か?
特集にあたってhttps://www.seikaisha.blue/articles/article3159/
痛みや呼吸困難,悪心のような代表的な症状には,ガイドラインがあり,おおむね行うべき治療が決まっている。臨床家は,悩みながらも,「まぁ,これくらいやればだいたいは“合格”だろう」という線をイメージすることができる。 今回の特集では,ガイドラインなどはっきりした記述のない症状や,遭遇..
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すっきりしない症状への対応─どこまでやれば「合格」か?
発汗・多汗https://www.seikaisha.blue/articles/article3186/
がん患者の発汗は,高度な場合睡眠の妨げとなることもある。痛みや呼吸困難など,ほかの苦痛緩和のために日々奔走する中で,われわれは,発汗による苦痛を患者に我慢させてしまってはいないだろうか? 本稿では,おもに,がん患者における発汗・多汗に対する薬物療法と看護ケアについて解説する。
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穏やかなお顔をされていますね
https://www.seikaisha.blue/articles/article4189/
大切な人が亡くなられた時,その時の表情はご家族にとってかけがえのないものとして刻まれる。当然のことながら人それぞれに表情が違う。そして,看取りの場面も人それぞれ違う。ずっと傍にいて時を共に過ごした人もいれば,臨終の場に居合わせずに動揺した状態でその場に駆けつけるご家族もいる。 ご..
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在宅での鎮静は行われるべきか・行われないべきか?
https://www.seikaisha.blue/articles/article3790/
適切に緩和ケアが提供されても,なお緩和できない苦痛に,緩和的鎮静(palliative sedation)(以下,鎮静) が世界的に行われている。また,患者の多くは家で最期まで過ごしたいと考えており,緩和ケアの提供される場が,ホスピス,一般病院から在宅に拡がりつつある。鎮静が実施..
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日単位,週単位,月単位の余命を予測するための指標たち
(3)Prognosis in Palliative care Study predictor models(PiPS models)https://www.seikaisha.blue/articles/article3847/
2011年にイギリスで開発された新しい指標であるPrognosis in Palliative care Study predictor models(PiPS models)は,原発,いずれかの遠隔転移,肝転移,骨転移,認知機能(Mental Test Score),脈拍数,食..
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落としてはいけないKey Article
ステロイドが呼吸困難に効くかを調べたければどうしたらいいか?https://www.seikaisha.blue/articles/article3750/
【今月のKey Article】 Hui D, Kilgore K, Frisbee-Hume S, et al:Dexamethasone for Dyspnea in Cancer Patients:A Pilot Double-Blind, Randomized, Cont..
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えびでんす・あれんじ・な~しんぐ(EAN)─実践力を上げる工夫<1>
呼吸困難─扇風機を用いた送風による支援https://www.seikaisha.blue/articles/article3720/
呼吸困難は「呼吸時に感じる不快な主観的な体験」と定義される症状です。呼吸困難の効果的な緩和には,包括的なアプローチが重要だと言われています。近年では特に,扇風機を用いて顔に送風するという支援が,呼吸困難を緩和させる可能性のある支援として注目を集めています。送風によって呼吸困難が緩..
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モルヒネは実際どう使うか?
https://www.seikaisha.blue/articles/article8024/
山口 崇 兵庫県立加古川医療センター 緩和ケア内科 2016年に改訂された日本緩和医療学会の『がん患者の呼吸器症状緩和に関するガイドライン2016年版』において,モルヒネ全身投与は,がん患者の呼吸困難に対する症状緩和治療として「強い推奨」がなされた。このモルヒネに関する推奨内容は..
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オキシコドン・フェンタニルはいつ使うのか?
https://www.seikaisha.blue/articles/article8029/
渡邊 紘章 小牧市民病院 緩和ケア科 がん患者の呼吸困難に対するオピオイドの使用について,モルヒネ全身投与を行うというコンセンサスは,ガイドライン上も実際の臨床現場の感覚としても確立されている。一方でモルヒネの使用を迷うような臨床場面において,日本での代表的なモルヒネ以外のオピオ..
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がん以外の疾患に伴う呼吸困難に対するモルヒネの効果は?
https://www.seikaisha.blue/articles/article8033/
山口 崇 兵庫県立加古川医療センター 緩和ケア内科 進行がん患者の呼吸困難に対して,モルヒネをはじめとしたオピオイドを症状緩和治療として投与することは,各種教科書やガイドラインなどでも以前から言及されており,少なくとも専門領域(オンコロジー領域・緩和ケア領域)においては,ある程度..