ホーム > 2025年

緩和ケアの行き詰まる状況をなんとかしたい:緩和ケア 2025年6月増刊号

緩和ケアの行き詰まる状況をなんとかしたい:緩和ケア 2025年6月増刊号
200150

目次

序文 ⅲ

第Ⅰ章 身体症状で "行き詰まる" 時

Ⅰ-1 疼痛をなんとかする
1 がん患者が「本当に痛いのか」迷う時 佐藤麻美子 002
2 手術適応のない骨折の鎮痛 櫻井宏樹 008
3 非がん患者の疼痛でオピオイド鎮痛薬レスキュー薬が欲しいと言われた時の鎮痛 笠原庸子 014
4 薬物依存や不適切使用の既往のある患者への緩和ケアにおける対応 岡本禎晃 019
5 深部に至った褥瘡の痛みのマネジメント 松原康美 024

Ⅰ-2 呼吸器症状をなんとかする
1 中枢気道内に腫瘍浸潤している患者での難治性咳嗽への一手 木村尚子 029
2 難治性呼吸困難の向き合い方─エビデンスと包括的マネジメント 萩本 聡,松田能宣 035
3 非がん性呼吸器疾患患者の治療抵抗性呼吸困難に至るまでの耐えがたい呼吸困難へのアプローチ 竹川幸恵 041

Ⅰ-3 消化器症状をなんとかする
1 副腎皮質ステロイド・消化管機能改善薬など手を尽くしても食欲が改善しない時のアプローチ 天野晃滋 047
2 胃全摘術患者や食道がん患者の上部消化管閉塞で貯まるスペースがない時のえずき 坂口達馬 053
3 環境整備やドレーンの排液を工夫しても消化器臭が気になる時のアプローチ 伊藤奈央 060
4 下剤をいろいろ試しても「下痢と便秘の繰り返し」になる便秘 中條庸子 066

Ⅰ-4 せん妄をなんとかする
ミダゾラムで鎮静できない過活動型せん妄にどう対処するか-現状を再検討し,次の一手を考える 谷向 仁 073

Ⅰ-5 神経症状・皮膚症状をなんとかする
1 薬剤性パーキンソニズムや悪性症候群への対応 宮部貴識 080
2 下肢浮腫のために日常生活活動が制限されている進行がん患者へのリハビリテーション 立松典篤 086
3 陰部(陰嚢・外陰部)浮腫に対するケア 前澤美代子 091

Ⅰ-6 その他の身体症状をなんとかする
難治性の掻痒感のある患者への非薬物的介入 毛利明子 096

第Ⅱ章 精神的ケアで "行き詰まる" 時

Ⅱ-1 難しいコミュニケーションをなんとかする
1 患者と医療者で予後の認識が大きく乖離している場合のコミュニケーション 平塚裕介 102
2 脳疾患患者の暴言・暴力・ハラスメントへの対応 山内悦子 108
3 薬の内服・投薬などの治療を拒否する人への対応 壁谷めぐみ 113
4 鎮静薬のせいで死んだのではないかと問い詰める家族 矢野琢也 118
5「自分たちでなんとかする」と支援を拒む患者家族への対応 五十嵐友里 123
6 医療者を代えてほしいと訴える患者への対応―治療関係の維持と実践課題 市倉加奈子 129
7 食・栄養に対する極端なこだわりへの対応─糖質制限,動物性たんぱく質制限,野菜中心 腰本さおり 134

Ⅱ-2 グリーフケアをなんとかする
1 若くして妻をがんで亡くした夫とその子どもへの関わり方 中西健二 140
2 家族をがんで亡くした後,何度も病院を訪れる遺族と,まったく訪れなくなる遺族への関わり方 石田真弓 145

第Ⅲ章 意思決定支援で "行き詰まる" 時

1 未成年の子どもをもつがん患者から「子どもにどのように伝えたらいいのかわからない」と相談されたら 赤川祐子 152
2 「Make a Wish」を勧めるタイミング 津村明美 158
3 余命が短い患者の不確かさを軽減し,希望を見出す 中野貴美子 163

第Ⅳ章 患者を取りまく事情で "行き詰まる" 時

Ⅳ-1 家族との狭間の状況をなんとかする
1 鎮静の開始を希望する患者と,開始しないでほしい家族 阿部晃子/日下部明彦/佐伯玲菜 170
2 患者の意向に関係なく未告知を希望する家族とのコミュニケーション 竹下隼人/石上雄一郎 176
3 医師と看護師の間で言うことや態度が異なる患者 髙橋紀子 181

Ⅳ-2 倫理の狭間の状況をなんとかする
1 患者や家族が民間療法や代替治療をどうしてもと希望したら 西村瑠美/石木寛人 186
2 患者は吸痰を希望するが,苦しそうなのでと,家族が吸痰をしないでほしいと言う場合 佐々木理衣 191

Ⅳ-3 社会との狭間の状況をなんとかする
1 矯正医療施設(医療刑務所)における緩和ケア(文献考察)─刑務所の現場で問う“人間らしさ”  大谷弘行 196
2 重症心身障害を抱える人への緩和ケア 河俣あゆみ 201
3 セクハラへの対応と予防─組織的対応と目標志向型の看護実践 細川 舞 207
4 家族力を期待できない患者の退院支援を困難にさせている正体とは─問題と課題を区別した捉え方とアプローチ 宗好祐子 213
5 "LGBTQ+"に対して知っておくべきこと 厚坊浩史 218

一歩先のがん患者の作業療法 NOVA 2025年 22巻2号
300115

一歩先のがん患者の作業療法

序文 池知良昭/石橋 裕/田尻寿子 003

第1章 臨床家のための,一歩先を行くがん患者への作業療法実践
1. NBM(Narrative Based Medicine)に基づく生活支援 縄手雪恵 010
2. EBM/EBPに基づく生活支援と,NBMとの統合,クロッシングアプローチ 田尻寿子 015
3. クロッシングアプローチによる事例 窪 優子 021
4. がん治療期の生活支援 櫻井卓郎 025
5. 維持期の生活支援 阿瀬寛幸 031
6. 作業療法におけるルックスケア 石橋仁美 037
7. Exercise Oncologyの視点を活かした作業療法 鈴木克喜 042
8. 就学支援 窪 優子 047
9. がん患者の両立支援のための社会制度と多職種連携 杉山亮輔 052
10.医療機関における脳腫瘍患者への就労支援 梅﨑成子 057
11.緩和ケアを主体とした時期における作業療法 池知良昭 062
12.在宅での緩和ケアを主体とした時期における作業療法とその課題 土屋晶子/田尻寿子 066
13.スピリチュアルケアとしての作業療法 田尻寿子 071
14.作業療法士が知っておきたい死生学 池知良昭 078
15.作業療法士が知っておきたい小児・AYA世代のグリーフケア 窪 優子 081
16.作業療法士が知っておきたい悲嘆(グリーフ)とグリーフケア 臂 美穂 084

第2章 臨床家のための,一歩先を行く作業療法研究
1. がん領域におけるエビデンスと「研究の背景」の伝え方 華井明子 092
2. がん作業療法研究の目的および意義,研究方法を明らかにする 石橋 裕 097
3. インフォームド・コンセント,インフォームド・アセント 田畑阿美 102
4. がん作業療法における代表的な研究デザイン(1)─記述的研究・横断研究・縦断研究から 川端敦史 108
5. がん作業療法における代表的な研究デザイン(2)─介入研究と文献研究 那須識徳 114
6. 臨床家が研究をはじめるにあたり,知っておくべきこと 久村悠祐/田平隆行 119
7. [トピック1]化学療法実施中の悪性リンパ腫患者における認知機能と身体・精神機能との関連 山口良太 122
8. [トピック2]がん性疼痛における日内律動性 杉野達也 125
9. [トピック3]周術期高齢がん患者における術後せん妄発症が心身機能の改善に与える影響 久村悠祐/田平隆行 127
10.[トピック4]日本語版がんコーピング質問票(Cancer Coping Questionnaire;CCQ)の作成 横田浩輝 131
11.[トピック5]ルックスケア評価表の作成 川原宇央 135
12.[トピック6]復学後の小児脳腫瘍患児の認知機能,生活の質および適応行動に関する調査研究 田畑阿美 139

第3章 臨床家が一歩先を行くための,後輩育成や自己研鑽
1. がん分野の作業療法教育 ─学部生,大学院生に対するがん作業療法教育の実際 そして卒業後の生涯学習 山田優樹/池知良昭/田尻寿子 144
2. 死への準備教育から学んだこと 目良幸子 150
3. 死生観を育むための死への準備教育の実践 野尻明子 155

次号予告 160

緩和ケア2025年5月号
200149

目次

特集:生活を支えるための神経ブロック

特集にあたって 森 雅紀,矢野和美,森田達也 164

緩和ケアにおける神経ブロックの役割
1 「生活を支えるという視点からの神経ブロック」という概念 森 雅紀,森田達也 165
2 緩和ケアにおける神経ブロックの役割─全国調査の結果をふまえて 松本禎久 171

生活を支えるための神経ブロック─事例から考える
1 神経ブロックと日常生活の広がり 横道直佑 177
2 AYA世代がん患者の就労と神経ブロック 里見絵理子 181
3 神経ブロックにおける患者の生活と看護ケア 藤田かおり,山代亜紀子 185

神経ブロックの地域ネットワークを構築する
1 静岡県西部における神経ブロックへの取り組み 山田博英 190
2 京都府におけるがん疼痛に対する神経ブロック提供の取り組み 大西佳子 196

神経ブロックをめぐる知っておきたい臨床スキル
1 神経ブロック直後の全身オピオイドの管理 佐藤哲観 202
2 硬膜外鎮痛・くも膜下鎮痛でのレスキュー選択 久保麻悠子,小杉寿文 207
3 在宅における脊髄くも膜下鎮痛法 服部政治,前 知子,他 212

Column
30年前の緩和ケアと神経ブロック事情 森田達也 216

連載

FAST FACT(62)
スピリチュアルペインのアセスメント 市原香織 219

落としてはいけないKey Article(59)
ナルデメジンはオピオイド誘発性便秘症を予防するか?─ 便秘を予防するだけでなく悪心・嘔吐も予防する可能性!? 浜野 淳,森田達也 220

のぞいてみよう! 国際学会最前線(31)
初めての国際学会での口述発表!─ ESMO Congress 2024 西山菜々子 227

な~るほど ちょこっと レシピ(3)
悪心・嘔吐がある時のおすすめレシピ 「おだし香るすまし汁」 佐々木まなみ 230

看護師の緩和ケアチーム エントランス(話 輪 和)(3)
チャレンジの先にあるもの 田中静子 232

ホスピス緩和ケアの日々(42)
「死にたい…」と言われた時に─日本死の臨床研究会 教育研修委員会で学んできたこと 相河明規 234

仕事人の楽屋裏(59)
小川朝生 236

Information 206
次号予告 238

ホスピス緩和ケア白書2025
114

目 次

序 文 髙宮有介  iii

第Ⅰ部 AYA世代の緩和ケア

1.AYA世代がん医療の現状
A.なぜ,AYA世代がん患者がこの10年で注目されたか 堀部敬三 2
B.AYA世代のがんの疫学的特徴と診療実態 中田佳世 6
C.小児がん経験者のAYA世代における現状と課題
―AYA世代に達した小児がん経験者と思春期進行再発がん患者への支援 樋口明子 14
2.AYA世代の精神医学的特徴とコミュニケーション ─社会性・関係性の視点 平山貴敏 18
3.AYA世代発症のがん経験者のニーズ 渡邊知映 21
4.AYA世代がん患者の終末期医療/在宅医療の現状
A.AYA世代の終末期医療 里見絵理子 25
B.AYA世代の在宅医療 大隅朋生 30
5.AYA世代がん患者の家族の現状 枷場美穂 34
6.AYA世代の緩和ケアの展望 森 雅紀 41

第Ⅱ部 統計と解説

1.データでみる日本の緩和ケアの現状 佐藤桃香,他 48
2.2024年度 ホスピス緩和ケア週間 安部奈津子,他 93
3.緩和ケア関連の資料 日本ホスピス緩和ケア協会 95

ようこそ地域作業療法へ─中核の担い手となるために NOVA 2025年 22巻1号
300114

ようこそ地域作業療法へ─中核の担い手となるために

序文 岩切良太 003

第1章 地域作業療法の理解のために
1.地域作業療法の概念(位置づけ)と作業療法 岩切良太 008
2.地域での作業療法士の役割と必要な知識 岩切良太 013
3.地域における認知症の高齢者本人・家族の作業療法支援 佐野佑樹 017
4.地域作業療法における健康・予防活動への役割と実践 宮本 光 023

第2章 地域におけるコミュニティデザインと作業療法
1.地域におけるコミュニティデザインと作業療法 金子茂稔 028
2.コミュニティデザインと高次脳機能障害の作業療法 宮原智子 034

第3章 自治体における作業療法
1.自治体で鍵となる作業療法士の役割と実践 河合晶子 040
2.地域包括支援センターにおける作業療法士の役割と実践 河合晶子 045
3.作業療法士の視点を生かした地域支援の意義と実践 山口智晴 051

第4章 地域支援事業と作業療法
1.介護予防・日常生活支援総合事業 石橋 裕 058
2.都市部における地域支援事業での作業療法士の役割と実践 村島久美子 065
3.地方における地域支援事業での作業療法の役割と実践 前田克彦 071

第5章 地域での移動支援と作業療法
1.地域での移動支援と作業療法の役割 鍵野将平 077
2.地域高齢者に対するモビリティ・ライフ教育と作業療法 佐々木 努/他 083
3.自動車運転支援と企業連携における作業療法支援 岩佐英志 089
4.移動支援と行政との連携における作業療法支援 岩切良太 095
5.移動支援と行政との連携における作業療法─事例 坂中 渚 099

第6章 事例でみる地域作業療法
1.〔事例1〕千歳市高齢ドライバーサポート事業が高齢者の意識と行動変容に与える影響 佐々木 努/他 103
2.〔事例2〕地域支援事業における作業療法の取り組み 石橋 裕 107
3.〔事例3〕高次脳機能障害者の生活を支える作業療法の取り組み 宮原智子 111
4.〔事例4〕認知症者の生活支援への作業療法の取り組み 佐野佑樹 115
5.〔事例5〕介護予防における作業療法の取り組み 宮本 光 119

第7章 これからの地域作業療法
1.高齢者就労における作業療法の意義と役割 小川敬之/他 124
2.化粧への支援における作業療法の意義と役割 石橋仁美 130
3.地域作業療法としての社会作業療法の意義と役割 大嶋伸雄 135

次号予告 144

緩和ケア 2025年3月号
200148

目次

特集:最新ひとまとめ 泌尿器症状の緩和ケア

特集にあたって 山口崇,青山真帆 084

排尿障害の理解と血尿へのアプローチ
1 下部尿路機能障害の基礎知識 鈴木孝尚 085
2 排尿障害に対する薬剤の知識整理 西畑雅也 091
3 緩和ケア期の血尿・血尿による膀胱タンポナーデへの対応 黒本暁人 097
4 血尿に対する緩和放射線治療 尾形 毅 103
5 血尿に対する血管内治療(IVR) 田中峻希 107

さまざまな場面での実践のポイント─尿路
1 悪性尿路閉塞時の尿路デバイス選択の考え方─尿道カテーテル,膀胱瘻,尿管ステント,腎瘻 熊野晶文 110
2 尿路変向後のケアと注意点 松原康美 116
3 尿路デバイス留置中の尿路感染症への対応 藤田崇宏 121
4 夜間頻尿─本当に尿路症状? 鶴田慧司郎,山口崇 126

さまざまな場面での実践のポイント─会陰部痛
会陰部痛に対するペインクリニック的アプローチ─サドルフェノールブロック,不対神経節ブロック,脊髄鎮痛法 西原侑紀 132

さまざまな場面での実践のポイント─排尿ケア
最期まで「トイレに行く」を支えるケア 武見綾子 136

連載

落としてはいけないKey Article(58)
ヒドロキシジンとハロペリドールの併用投与は,がん患者のせん妄を悪化させなかった 平山貴敏,森田達也 140

FAST FACT(61)
食に関する苦悩 天野晃滋 146

のぞいてみよう国際学会最前線(30)
Primary Palliative CareやTransitional Careを中心に学んできました─家庭医やプライマリケア医の国際学会であるWONCA Asia Pacific Conferenceに参加して 高橋佑輔 147

な~るほどちょこっとレシピ(2)
味覚異常がある時のおすすめレシピ「ネギ塩レモンだれ」 佐々木まなみ 150

看護師の緩和ケアチーム エントランス(話 輪 和)(2)
ゆっくり一歩づつ─患者・家族に寄り添いながら 北原悦子 152

ホスピス緩和ケアの日々(41)
裾野忠犬物語 相河明規 154

仕事人の楽屋裏(58)
林ゑり子 156

Information 125
書評 159
次号予告 160