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〈フロントライン緩和ケア〉せん妄の緩和ケアー痛みとの合併と身の置き所のなさ

〈フロントライン緩和ケア〉せん妄の緩和ケアー痛みとの合併と身の置き所のなさ
116

目次

まえがき 「せん妄」の標準化から、はみ出る領域を照らす森田達也 ⅲ
執筆者一覧 ⅷ

Ⅰ 痛みに合併したせん妄 フロントライン

1 「痛み+せん妄」の緩和治療─基本的な考え方 森田達也 002
2 「痛み+せん妄」の緩和ケア─専門家の総合的実践

01 その痛みは「難治性」? ─せん妄が“痛みを修飾”していないかを鑑みる 田上恵太 007
02 予測される予後によって、痛み治療とせん妄治療の比重を変える 馬場美華 015
03 痛みの再評価と鎮痛方法の見直しをする 小西亜佐子, 石井博修, 小杉寿文 022
04 ペインクリニック的視点で考えてみる 山代亜紀子 028
05 オピオイドを変更する 小杉和博, 松本禎久 034

3「痛み+せん妄」の緩和ケア─治療のポイント

01 痛みの評価ツールは何を使うのか 田中佑加子,山口 崇 039
02 夜間に患者が「痛い」と訴える時にどうするか 塩澤 綾 044
03 治療ゴールをどうするか 大友陽子, 三澤貴代美 048
04 せん妄の「なりかけを」をどうキャッチするか 宮田優子 053
05 せん妄の患者は痛みを「苦しい」と感じているのか 井上真一郎 060

Ⅱせん妄と終末期の身の置き所のなさ フロントライン

1 終末期の身の置き所のなさと緩和ケア

01 「身の置き所のなさ」の概念の歴史的変遷 森田達也 064
02 終末期せん妄に対するオーソドックスな緩和ケアの守備範囲と限界 秋月伸哉 072
03 終末期せん妄でみられる身の置き所のなさへのケア 河野佐代子 078

2 終末期の身の置き所のなさの実践のポイント

01 せん妄以外に身の置き場のなくなる病態を見逃さない 大谷弘行 085
02 身の置き所のなさに関与する尿閉と宿便をきちんとアセスメントする 結束貴臣, 松本 勝 092
03 「苦痛の評価」―痛いのか、苦しいのかををしっかりとみる 前川智子 100
04 終末期のせん妄で聞かれる「つじつまの合わない会話」の対応を考える 佐々木千幸 104

Ⅲせん妄に対する薬物療法せん妄に対する薬物療法 フロントライン

1 せん妄に対する抗精神病薬の使い分け 根本清貴 110
2 せん妄に対する薬物療法─実践のポイント

01 どうしても静穏できない強い興奮をどうするか 上村恵一 115
02 内服できない時にどうするか 上村恵一 122
03 ヒドロキシジンに役割はあるか 原島沙季, 井上真一郎, 吉内一浩 129
04 ベンゾジアゼピンは本当に使ってはいけないのか 小川朝生 134
05 せん妄に対する間欠的鎮静はどう使うか 阿部晃子 141
06 ハロペリドールの投与量は多すぎるのか 船橋英樹 147
07 クロルプロマジンの出番はもっとあるか 矢吹律子 153
08 フェノバルビタールに出番はあるか 池永昌之 159
09 頓用指示を「出す際に」何に気をつけるか 山川宣 165
10 頓用指示を「実行する際に」何に気をつけるか 柏木夕香 172
11 投与方法を標準化してはどうか 今井堅吾 178

緩和ケア2025年9月号
200152

目次

特集:今の時代ならではの社会的トピック

特集にあたって 西 智弘,矢野和美 324
トピック1 同性パートナーのいる患者へのケア 荒井 薫,武田裕子 325
トピック2 終末期がん患者のセクシュアリティへの支援 日下部明彦 330
トピック3 患者・家族からの暴言・暴力の要因と対策 厚坊浩史,清水 研 335
トピック4-1 日本語がうまく話せない外国人患者の背景と緩和ケア 新垣智子 342
トピック4-2 日本語の通じない外国人患者の増加に伴う診療の対応 下井辰徳 348
トピック5 ひとり親との別れと子どものこれからを支える─最期の時間をめぐる家族支援 大沢かおり 353
トピック6 障害をもっている人への緩和ケア 西 智弘  357
トピック7 退院支援における円滑な療養移行 小林直子 361
トピック8 がん患者の経済的不安における高額療養費制度を中心とした社会資源の活用と留意点 坂本はと恵 366
トピック9 緩和ケアにおける音楽療法の有用性と注意点 伊藤マミ 372
トピック10 緩和ケアに通じるホスピタルアート─その経緯と指向性 小田浩之,日野間尋子 377

連載

・落としてはいけないKey Article (61)
遠隔臨床試験の緩和ケア研究での可能性─オンライングリーフケア介入試験の経験から 釆野 優,森田達也 384
・FAST FACT (64)
社会的処方 西 智弘 390
・のぞいてみよう! 国際学会最前線(33)
Global AYA Cancer Congressに参加して 堀口沙希 391
・な~るほど ちょこっと レシピ (5)
効率的に鉄を摂取したい・貧血の人におすすめレシピ「あさりたっぷりの炊き込みごはん」 佐々木まなみ 394
・看護師の緩和ケアチームエントランス (話 輪 和)(5)
ゼロからの立ち上げ 富井未穂 396
・ホスピス緩和ケアの日々 (44)
オピオイドの物語(前編) 相河明規 398
・仕事人の楽屋裏 (61)
勝俣範之 400

・書評 403
・Book Selection 404
・Information 405
・募集広告 405
・次号予告 406

明日からの訪問作業療法 玄人帖 NOVA 2025年 22巻3号
300116

明日からの訪問作業療法 玄人帖

序文 寺本千秋 003

第1章 訪問作業療法の技術を磨く
本章のねらい 宇田 薫 008
1.訪問作業療法実践に必要な視点 宇田 薫 009
2.主体性の引き出し方 宇田 薫 015
3.限られた時間で,最大限の成果を得る方法 松澤良平 021
4.「活動と参加」の広がりのもたせ方 石黒里香 027
5.対象者の真のニーズを捉える方法 佐藤孝臣 034
6.訪問作業療法の学生教育 高嶺めぐみ 041
7.訪問作業療法の臨床教育 宇田 薫 045
8.訪問作業療法の研究 岩田祐美 050

第2章 訪問作業療法のより深い臨床に携わる
本章のねらい 寺本千秋 058
1.小児期疾患の訪問作業療法 斉藤崇宣 059
2.呼吸・循環器疾患の訪問作業療法 大貫 操 065
3.がん末期(ターミナル期)の訪問作業療法 星野 暢 071
4.精神神経疾患の訪問作業療法 森志勇士 077
5.高次脳機能障害の訪問作業療法 浅野友佳子 083
6.認知症の訪問作業療法 浅野友佳子 090
7.神経難病の訪問作業療法 河本のぞみ 097
8.褥瘡に対する訪問作業療法 香川 寛 103
9.摂食嚥下障害の訪問作業療法 寺本千秋 110
10.ICT・デジタル技術で広がる利用者の生活に対する訪問作業療法 小林大作 115

第3章 訪問作業療法を円滑に進める
本章のねらい 寺本千秋 124
1.医療保険と介護保険の訪問作業療法 寺本千秋/松澤良平 125
2.スタッフの管理─見えざる空間をマネジメントするために 友田芳信 129
3.BCP(業務継続計画)と訪問作業療法 末吉珠代 135
4.停電時対応と訪問作業療法 寺本千秋/小林あかり 139

次号予告 144

緩和ケア2025年7月号
200151

目次

特集:プロの寄り添うとは何か?

特集にあたって 青山真帆,田村恵子 244

「寄り添う」とは
1 「寄り添う」とは何か 松田真理子 245
2 患者や家族に寄り添うということ─ケアの現象学の視点から 榊原哲也 250
3 「寄り添い」という誘惑と圧力─寄り添い論のもつ陥穽 祖父江典人 254

熟練者が考える寄り添うということ
1 わかりあえなさの中で寄り添う─看護師としての経験から見えてきた教育への問い 田村恵子 259
2 悲しみと共に生きていく力を信じる─家族・遺族への「寄り添い」 広瀬寛子 263
3 「寄り添い」とは対象者の意向や思いの実現を共に目指すこと─在宅ケア・訪問看護師として 藤田 愛 268
4 「寄り添うケア」の本質と実践─医師としてのプロフェッショナルな真髄 大坂 巌 273
5 ラポール形成から始まる「寄り添い」─医療ソーシャルワーカーの立場から 下倉賢士 278
6 いのちへ寄り添い 生と死をともにみつめる─臨床心理士が思うこと 井上実穂 283
7 医療のほかに多様な人々の中で─臨床宗教師として 金田諦晃 288

Column
1 寄り添われたくなんかないという気持ちに「寄り添う」とは 森田達也 293
2 寄り添われる以上に望むモノ─がん患者の立場から 大橋洋平 296
3 「ふらっとカフェ/相談室」における「寄り添い」 河 正子 298

連載

・落としてはいけないKey Article (60)
SICPに基づいた看護師・医師協働型モデルの実施可能性ランダム化試験─ACPにおける文化適応への挑戦 竹之内沙弥香,森田達也 300
・FAST FACT (63)
倦怠感を表す方言 三輪 聖 308

・のぞいてみよう!国際学会最前線  (32)
多文化と最前線の緩和医療に触れる─国際学会参加で広がる可能性 池上貴子 309

・な~るほど ちょこっと レシピ  (4)
末端神経障害のある人が作れるおすすめレシピ「肉巻き野菜」 佐々木まなみ 312

・看護師の緩和ケアチーム (話 輪 和)(4)
心の支えとなった経験─活動を振り返って 佐々木雅子 314

・ホスピス緩和ケアの日々  (43)
死の臨床に活かすコミュニケーション技法─日本死の臨床研究会 教育研修委員会で学んできたこと 相河明規 316

・仕事人の楽屋裏  (60)
中山祐紀子 318

Information 267, 297
次号予告 320

〈フロントライン緩和ケア〉緩和ケアで必須なフィジカルアセスメント
115

目次

まえがき 森田達也 ⅲ
執筆者一覧 ⅷ

Ⅰ 「その症状」の原因をフィジカルアセスメントではっきりさせる

01 痛い─それがんの痛みなのか,実はがんじゃないのか 川崎成章,石木寛人 002
02 吐き気の評価 ─お腹なのか,頭なのか,代謝が問題なのか 山口 崇 008
03 おなかが張っている─それ腹水なのか,便秘なのか,どんな便秘なのか 結束貴臣,髙橋宏太,石原 洋,大平麻由美 014
ペリスコープ がん性髄膜炎のフィジカルアセスメント 高橋英明 022
ペリスコープ 終末期がん患者の消化管穿孔の症状 森田達也 026
04 息が苦しい─それ非がんなのか,実はがんじゃないのか,不安なのか 住谷 仁,松田能宣 028
05 息が苦しい─薬物療法(オピオイド・コルチコステロイド)の効果が期待できる症状なのか 山口 崇 034
06 発熱─それは感染なのか,腫瘍熱なのか 加藤栄助,小田切拓也 039
07 便秘─ただの便秘なのか,腸閉塞の初期症状なのか 結束貴臣,髙橋宏太,石原 洋,大平麻由美 046
ペリスコープ 便秘を診る時の肛門のフィジカルアセスメント 横道直佑 049
08 食欲不振─がん悪液質なのか,他に治せる原因はあるのか 天野晃滋 053
09 この死前喘鳴,1型?それとも2型? 山口 崇 057
10 浮腫─低栄養(病状進行)でいいのか,他に治せる原因があるのか 鈴木 梢061
11 不安─気持ちの不安でいいのか,身体的な原因もあるのか 松田能宣 067

Ⅱ レスキュー薬が効かない時にフィジカルアセスメントで突破口を見つける

01 呼吸困難でレスキュー薬を反復しても効かない時 松沼 亮 074
02 痛みでレスキュー薬を反復しても効果がない時 佐藤麻美子 079
03 悪心・嘔吐でレスキュー薬を反復しても効果がない時 東端孝博 084
04 便秘でレスキュー薬を反復しても効果がない時 結束貴臣,髙橋宏太,石原 洋,大平麻由美 090
05 せん妄でレスキュー薬を反復しても効果がない時 佐伯吉規 097
06 不眠でレスキュー薬を反復しても効果がない時 谷向 仁 106
07 不安・焦燥でレスキュー薬を反復しても効果がない時 船橋英樹 112

Ⅲ フィジカルアセスメントの役立つ場面

01 亡くなる時期 ─そろそろなのか,まだ大丈夫なのか 森 雅紀 120
02 夜間の急変の徴候に気づくためのフィジカルアセスメント浅野あさみ127
03 患者の安楽を知るためのフィジカルアセスメント 高野純子 132
ペリスコープ「眉間のしわは,苦しいのか」問題 森田達也 138
04 排尿の看護に活きるフィジカルアセスメント 久山幸恵 142
05 薬剤師が見逃してはいけない有害事象を見つけるフィジカルアセスメント 149 岡本禎晃
06 苦痛の評価がしにくい時に苦しいのかを判断する 今井堅吾 156

Ⅳ 事例で振り返るフィジカルアセスメント

01 身体診察にまつわる実症例 大屋清文 166
02 フィジカルアセスメントが役立った緩和ケアの事例 矢部正浩,野本優二169

緩和ケアの行き詰まる状況をなんとかしたい:緩和ケア 2025年6月増刊号
200150

目次

序文 ⅲ

第Ⅰ章 身体症状で “行き詰まる” 時

Ⅰ-1 疼痛をなんとかする
1 がん患者が「本当に痛いのか」迷う時 佐藤麻美子 002
2 手術適応のない骨折の鎮痛 櫻井宏樹 008
3 非がん患者の疼痛でオピオイド鎮痛薬レスキュー薬が欲しいと言われた時の鎮痛 笠原庸子 014
4 薬物依存や不適切使用の既往のある患者への緩和ケアにおける対応 岡本禎晃 019
5 深部に至った褥瘡の痛みのマネジメント 松原康美 024

Ⅰ-2 呼吸器症状をなんとかする
1 中枢気道内に腫瘍浸潤している患者での難治性咳嗽への一手 木村尚子 029
2 難治性呼吸困難の向き合い方─エビデンスと包括的マネジメント 萩本 聡,松田能宣 035
3 非がん性呼吸器疾患患者の治療抵抗性呼吸困難に至るまでの耐えがたい呼吸困難へのアプローチ 竹川幸恵 041

Ⅰ-3 消化器症状をなんとかする
1 副腎皮質ステロイド・消化管機能改善薬など手を尽くしても食欲が改善しない時のアプローチ 天野晃滋 047
2 胃全摘術患者や食道がん患者の上部消化管閉塞で貯まるスペースがない時のえずき 坂口達馬 053
3 環境整備やドレーンの排液を工夫しても消化器臭が気になる時のアプローチ 伊藤奈央 060
4 下剤をいろいろ試しても「下痢と便秘の繰り返し」になる便秘 中條庸子 066

Ⅰ-4 せん妄をなんとかする
ミダゾラムで鎮静できない過活動型せん妄にどう対処するか-現状を再検討し,次の一手を考える 谷向 仁 073

Ⅰ-5 神経症状・皮膚症状をなんとかする
1 薬剤性パーキンソニズムや悪性症候群への対応 宮部貴識 080
2 下肢浮腫のために日常生活活動が制限されている進行がん患者へのリハビリテーション 立松典篤 086
3 陰部(陰嚢・外陰部)浮腫に対するケア 前澤美代子 091

Ⅰ-6 その他の身体症状をなんとかする
難治性の掻痒感のある患者への非薬物的介入 毛利明子 096

第Ⅱ章 精神的ケアで “行き詰まる” 時

Ⅱ-1 難しいコミュニケーションをなんとかする
1 患者と医療者で予後の認識が大きく乖離している場合のコミュニケーション 平塚裕介 102
2 脳疾患患者の暴言・暴力・ハラスメントへの対応 山内悦子 108
3 薬の内服・投薬などの治療を拒否する人への対応 壁谷めぐみ 113
4 鎮静薬のせいで死んだのではないかと問い詰める家族 矢野琢也 118
5「自分たちでなんとかする」と支援を拒む患者家族への対応 五十嵐友里 123
6 医療者を代えてほしいと訴える患者への対応―治療関係の維持と実践課題 市倉加奈子 129
7 食・栄養に対する極端なこだわりへの対応─糖質制限,動物性たんぱく質制限,野菜中心 腰本さおり 134

Ⅱ-2 グリーフケアをなんとかする
1 若くして妻をがんで亡くした夫とその子どもへの関わり方 中西健二 140
2 家族をがんで亡くした後,何度も病院を訪れる遺族と,まったく訪れなくなる遺族への関わり方 石田真弓 145

第Ⅲ章 意思決定支援で “行き詰まる” 時

1 未成年の子どもをもつがん患者から「子どもにどのように伝えたらいいのかわからない」と相談されたら 赤川祐子 152
2 「Make a Wish」を勧めるタイミング 津村明美 158
3 余命が短い患者の不確かさを軽減し,希望を見出す 中野貴美子 163

第Ⅳ章 患者を取りまく事情で “行き詰まる” 時

Ⅳ-1 家族との狭間の状況をなんとかする
1 鎮静の開始を希望する患者と,開始しないでほしい家族 阿部晃子/日下部明彦/佐伯玲菜 170
2 患者の意向に関係なく未告知を希望する家族とのコミュニケーション 竹下隼人/石上雄一郎 176
3 医師と看護師の間で言うことや態度が異なる患者 髙橋紀子 181

Ⅳ-2 倫理の狭間の状況をなんとかする
1 患者や家族が民間療法や代替治療をどうしてもと希望したら 西村瑠美/石木寛人 186
2 患者は吸痰を希望するが,苦しそうなのでと,家族が吸痰をしないでほしいと言う場合 佐々木理衣 191

Ⅳ-3 社会との狭間の状況をなんとかする
1 矯正医療施設(医療刑務所)における緩和ケア(文献考察)─刑務所の現場で問う“人間らしさ”  大谷弘行 196
2 重症心身障害を抱える人への緩和ケア 河俣あゆみ 201
3 セクハラへの対応と予防─組織的対応と目標志向型の看護実践 細川 舞 207
4 家族力を期待できない患者の退院支援を困難にさせている正体とは─問題と課題を区別した捉え方とアプローチ 宗好祐子 213
5 “LGBTQ+”に対して知っておくべきこと 厚坊浩史 218

一歩先のがん患者の作業療法 NOVA 2025年 22巻2号
300115

一歩先のがん患者の作業療法

序文 池知良昭/石橋 裕/田尻寿子 003

第1章 臨床家のための,一歩先を行くがん患者への作業療法実践
1. NBM(Narrative Based Medicine)に基づく生活支援 縄手雪恵 010
2. EBM/EBPに基づく生活支援と,NBMとの統合,クロッシングアプローチ 田尻寿子 015
3. クロッシングアプローチによる事例 窪 優子 021
4. がん治療期の生活支援 櫻井卓郎 025
5. 維持期の生活支援 阿瀬寛幸 031
6. 作業療法におけるルックスケア 石橋仁美 037
7. Exercise Oncologyの視点を活かした作業療法 鈴木克喜 042
8. 就学支援 窪 優子 047
9. がん患者の両立支援のための社会制度と多職種連携 杉山亮輔 052
10.医療機関における脳腫瘍患者への就労支援 梅﨑成子 057
11.緩和ケアを主体とした時期における作業療法 池知良昭 062
12.在宅での緩和ケアを主体とした時期における作業療法とその課題 土屋晶子/田尻寿子 066
13.スピリチュアルケアとしての作業療法 田尻寿子 071
14.作業療法士が知っておきたい死生学 池知良昭 078
15.作業療法士が知っておきたい小児・AYA世代のグリーフケア 窪 優子 081
16.作業療法士が知っておきたい悲嘆(グリーフ)とグリーフケア 臂 美穂 084

第2章 臨床家のための,一歩先を行く作業療法研究
1. がん領域におけるエビデンスと「研究の背景」の伝え方 華井明子 092
2. がん作業療法研究の目的および意義,研究方法を明らかにする 石橋 裕 097
3. インフォームド・コンセント,インフォームド・アセント 田畑阿美 102
4. がん作業療法における代表的な研究デザイン(1)─記述的研究・横断研究・縦断研究から 川端敦史 108
5. がん作業療法における代表的な研究デザイン(2)─介入研究と文献研究 那須識徳 114
6. 臨床家が研究をはじめるにあたり,知っておくべきこと 久村悠祐/田平隆行 119
7. [トピック1]化学療法実施中の悪性リンパ腫患者における認知機能と身体・精神機能との関連 山口良太 122
8. [トピック2]がん性疼痛における日内律動性 杉野達也 125
9. [トピック3]周術期高齢がん患者における術後せん妄発症が心身機能の改善に与える影響 久村悠祐/田平隆行 127
10.[トピック4]日本語版がんコーピング質問票(Cancer Coping Questionnaire;CCQ)の作成 横田浩輝 131
11.[トピック5]ルックスケア評価表の作成 川原宇央 135
12.[トピック6]復学後の小児脳腫瘍患児の認知機能,生活の質および適応行動に関する調査研究 田畑阿美 139

第3章 臨床家が一歩先を行くための,後輩育成や自己研鑽
1. がん分野の作業療法教育 ─学部生,大学院生に対するがん作業療法教育の実際 そして卒業後の生涯学習 山田優樹/池知良昭/田尻寿子 144
2. 死への準備教育から学んだこと 目良幸子 150
3. 死生観を育むための死への準備教育の実践 野尻明子 155

次号予告 160

緩和ケア2025年5月号
200149

目次

特集:生活を支えるための神経ブロック

特集にあたって 森 雅紀,矢野和美,森田達也 164

緩和ケアにおける神経ブロックの役割
1 「生活を支えるという視点からの神経ブロック」という概念 森 雅紀,森田達也 165
2 緩和ケアにおける神経ブロックの役割─全国調査の結果をふまえて 松本禎久 171

生活を支えるための神経ブロック─事例から考える
1 神経ブロックと日常生活の広がり 横道直佑 177
2 AYA世代がん患者の就労と神経ブロック 里見絵理子 181
3 神経ブロックにおける患者の生活と看護ケア 藤田かおり,山代亜紀子 185

神経ブロックの地域ネットワークを構築する
1 静岡県西部における神経ブロックへの取り組み 山田博英 190
2 京都府におけるがん疼痛に対する神経ブロック提供の取り組み 大西佳子 196

神経ブロックをめぐる知っておきたい臨床スキル
1 神経ブロック直後の全身オピオイドの管理 佐藤哲観 202
2 硬膜外鎮痛・くも膜下鎮痛でのレスキュー選択 久保麻悠子,小杉寿文 207
3 在宅における脊髄くも膜下鎮痛法 服部政治,前 知子,他 212

Column
30年前の緩和ケアと神経ブロック事情 森田達也 216

連載

FAST FACT(62)
スピリチュアルペインのアセスメント 市原香織 219

落としてはいけないKey Article(59)
ナルデメジンはオピオイド誘発性便秘症を予防するか?─ 便秘を予防するだけでなく悪心・嘔吐も予防する可能性!? 浜野 淳,森田達也 220

のぞいてみよう! 国際学会最前線(31)
初めての国際学会での口述発表!─ ESMO Congress 2024 西山菜々子 227

な~るほど ちょこっと レシピ(3)
悪心・嘔吐がある時のおすすめレシピ 「おだし香るすまし汁」 佐々木まなみ 230

看護師の緩和ケアチーム エントランス(話 輪 和)(3)
チャレンジの先にあるもの 田中静子 232

ホスピス緩和ケアの日々(42)
「死にたい…」と言われた時に─日本死の臨床研究会 教育研修委員会で学んできたこと 相河明規 234

仕事人の楽屋裏(59)
小川朝生 236

Information 206
次号予告 238

ホスピス緩和ケア白書2025
114

目 次

序 文 髙宮有介  iii

第Ⅰ部 AYA世代の緩和ケア

1.AYA世代がん医療の現状
A.なぜ,AYA世代がん患者がこの10年で注目されたか 堀部敬三 2
B.AYA世代のがんの疫学的特徴と診療実態 中田佳世 6
C.小児がん経験者のAYA世代における現状と課題
―AYA世代に達した小児がん経験者と思春期進行再発がん患者への支援 樋口明子 14
2.AYA世代の精神医学的特徴とコミュニケーション ─社会性・関係性の視点 平山貴敏 18
3.AYA世代発症のがん経験者のニーズ 渡邊知映 21
4.AYA世代がん患者の終末期医療/在宅医療の現状
A.AYA世代の終末期医療 里見絵理子 25
B.AYA世代の在宅医療 大隅朋生 30
5.AYA世代がん患者の家族の現状 枷場美穂 34
6.AYA世代の緩和ケアの展望 森 雅紀 41

第Ⅱ部 統計と解説

1.データでみる日本の緩和ケアの現状 佐藤桃香,他 48
2.2024年度 ホスピス緩和ケア週間 安部奈津子,他 93
3.緩和ケア関連の資料 日本ホスピス緩和ケア協会 95

ようこそ地域作業療法へ─中核の担い手となるために NOVA 2025年 22巻1号
300114

ようこそ地域作業療法へ─中核の担い手となるために

序文 岩切良太 003

第1章 地域作業療法の理解のために
1.地域作業療法の概念(位置づけ)と作業療法 岩切良太 008
2.地域での作業療法士の役割と必要な知識 岩切良太 013
3.地域における認知症の高齢者本人・家族の作業療法支援 佐野佑樹 017
4.地域作業療法における健康・予防活動への役割と実践 宮本 光 023

第2章 地域におけるコミュニティデザインと作業療法
1.地域におけるコミュニティデザインと作業療法 金子茂稔 028
2.コミュニティデザインと高次脳機能障害の作業療法 宮原智子 034

第3章 自治体における作業療法
1.自治体で鍵となる作業療法士の役割と実践 河合晶子 040
2.地域包括支援センターにおける作業療法士の役割と実践 河合晶子 045
3.作業療法士の視点を生かした地域支援の意義と実践 山口智晴 051

第4章 地域支援事業と作業療法
1.介護予防・日常生活支援総合事業 石橋 裕 058
2.都市部における地域支援事業での作業療法士の役割と実践 村島久美子 065
3.地方における地域支援事業での作業療法の役割と実践 前田克彦 071

第5章 地域での移動支援と作業療法
1.地域での移動支援と作業療法の役割 鍵野将平 077
2.地域高齢者に対するモビリティ・ライフ教育と作業療法 佐々木 努/他 083
3.自動車運転支援と企業連携における作業療法支援 岩佐英志 089
4.移動支援と行政との連携における作業療法支援 岩切良太 095
5.移動支援と行政との連携における作業療法─事例 坂中 渚 099

第6章 事例でみる地域作業療法
1.〔事例1〕千歳市高齢ドライバーサポート事業が高齢者の意識と行動変容に与える影響 佐々木 努/他 103
2.〔事例2〕地域支援事業における作業療法の取り組み 石橋 裕 107
3.〔事例3〕高次脳機能障害者の生活を支える作業療法の取り組み 宮原智子 111
4.〔事例4〕認知症者の生活支援への作業療法の取り組み 佐野佑樹 115
5.〔事例5〕介護予防における作業療法の取り組み 宮本 光 119

第7章 これからの地域作業療法
1.高齢者就労における作業療法の意義と役割 小川敬之/他 124
2.化粧への支援における作業療法の意義と役割 石橋仁美 130
3.地域作業療法としての社会作業療法の意義と役割 大嶋伸雄 135

次号予告 144

緩和ケア 2025年3月号
200148

目次

特集:最新ひとまとめ 泌尿器症状の緩和ケア

特集にあたって 山口崇,青山真帆 084

排尿障害の理解と血尿へのアプローチ
1 下部尿路機能障害の基礎知識 鈴木孝尚 085
2 排尿障害に対する薬剤の知識整理 西畑雅也 091
3 緩和ケア期の血尿・血尿による膀胱タンポナーデへの対応 黒本暁人 097
4 血尿に対する緩和放射線治療 尾形 毅 103
5 血尿に対する血管内治療(IVR) 田中峻希 107

さまざまな場面での実践のポイント─尿路
1 悪性尿路閉塞時の尿路デバイス選択の考え方─尿道カテーテル,膀胱瘻,尿管ステント,腎瘻 熊野晶文 110
2 尿路変向後のケアと注意点 松原康美 116
3 尿路デバイス留置中の尿路感染症への対応 藤田崇宏 121
4 夜間頻尿─本当に尿路症状? 鶴田慧司郎,山口崇 126

さまざまな場面での実践のポイント─会陰部痛
会陰部痛に対するペインクリニック的アプローチ─サドルフェノールブロック,不対神経節ブロック,脊髄鎮痛法 西原侑紀 132

さまざまな場面での実践のポイント─排尿ケア
最期まで「トイレに行く」を支えるケア 武見綾子 136

連載

落としてはいけないKey Article(58)
ヒドロキシジンとハロペリドールの併用投与は,がん患者のせん妄を悪化させなかった 平山貴敏,森田達也 140

FAST FACT(61)
食に関する苦悩 天野晃滋 146

のぞいてみよう国際学会最前線(30)
Primary Palliative CareやTransitional Careを中心に学んできました─家庭医やプライマリケア医の国際学会であるWONCA Asia Pacific Conferenceに参加して 高橋佑輔 147

な~るほどちょこっとレシピ(2)
味覚異常がある時のおすすめレシピ「ネギ塩レモンだれ」 佐々木まなみ 150

看護師の緩和ケアチーム エントランス(話 輪 和)(2)
ゆっくり一歩づつ─患者・家族に寄り添いながら 北原悦子 152

ホスピス緩和ケアの日々(41)
裾野忠犬物語 相河明規 154

仕事人の楽屋裏(58)
林ゑり子 156

Information 125
書評 159
次号予告 160