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臨床作業療法 2011年10月号

臨床作業療法 2011年10月号
300043

震災を越えて—“つながり”からの出発

編集担当者:山根 寛
悲しみと喪失から学ぶ 川口 淳一 324
瞬間…そして何が起きたか—人がつながることの意味 土井 勝幸 329
保健師として被災地の支援に入って 原田 小夜 334
阪神・淡路大震災があったからこそ神戸で生きていきたくなった 大浦 由紀 338
被災した認知症の人を支えるケア—生きる力と新しい暮らしを見守りながら 永田久美子 343
心的外傷の孤立化を防ぐために—後方でできる支援 田原 明夫 347
私の被災体験・支援体験 向川 公司,他 350

あのころ いま

あなたはなぜ作業療法士になろうと思いましたか? 瀧 美奈子 314

ライト☆すぽっと

心の響き合いと交流—作業療法士だからこそ出会えた人たち 澤 治子 316

連 載

重度障害者への活動分析アプローチ
重度障害像を呈する片麻痺患者へのアプローチ—握りを強調した上肢運動から,道具操作・生活活動に向けて 三瀬 和彦,他 370

子どもといる風景 diary 
訪問支援の魅力 布市 敦子 380

現場で使えるアクティビティ
地域に開かれたデイサービスを目指して 今井 康子 383

失敗に学ぶ
「肝心なことは,目に見えない」 奥田真由美 386

わたしのワークライフ・スタイル
私のワークライフ・スタイルは?—両親の見守りをしながら 宗近眞理子 388

がん患者のリハビリテーション
がんを担った人を知る②—スピリチュアルペイン 安部 能成 393

Welcome to 地域リハビリテーション

エンパワーメント支援—手作り工房の紹介 川本愛一郎 398

有効活用しよう! リハビリテーション実施計画書
通所リハビリテーションでの活用事例 小川 佳代 402

お家を変えよう! 
住宅改修とアセスメント 児玉 道子 408

リハビリテーションと上肢運動学
目に見えない第 1CM 関節の内転拘縮 矢﨑 潔,他 409

作業療法のアイデンティティー 

仕合うこと—主体的な生き方を目指して 来島 修志 412

現場で使えるシェーマ! 
家屋評価で使ったシェーマ 石田 順子 416

再生への物語 
緊急入院後の生活 谷田部 宏 419

一枚の絵 
Uさんの日記 Uさん 377

パント大吉のどこでも遊ぼ! 
覚えて勝負 パント大吉 378

アラカルト

インフォメ−ション 391,401
既刊案内 418
書評 422
投稿・執筆規定 423
次号予告 424

生きる力の源に がん闘病記の社会学
57

序章 本書の概要

1 「闘病記」について
2 研究の対象と方法
3 先行研究
4 本研究の意義

第1章 闘病記をめぐる社会的背景

1 闘病記への関心の高まり
2 闘病記出版数の増加の要因

1)出版の大衆化
2)疾病構造の変化 -がん闘病記の時代

3 ナラティヴ・ベイスト・メディスンへの動き

第2章 闘病記の系譜

1 闘病記の歴史

1)非共有の「闘病」意識
2)「闘病」という言葉
3)三大新聞にみる「闘病」の出現と普及
4)『闘病術』の内容
5)結核という病い
6)『闘病術』と結核患者
7)「闘病」の一般化
8)「闘病記」の登場
9)「闘病」の起源と社会背景
10)辞書にみる「闘病」の変化

2 がん闘病記の変遷-「告知」を中心に

1)変遷の要因
2)がんをめぐって
3)がん治療の流れ
4)「インフォームド・コンセント」と「告知」
5)「告知」とがん闘病記
6)がん闘病記の変遷
7)がん闘病記とマスターナラティヴ
8)近年のがん闘病記

第3章 「アウェアネス理論」からみるがん闘病記

1 『死のアウェアネス理論と看護?死の認識と終末期ケア』について
2 「終末認識」と相互作用-グレイザーとストラウスによる「認識文脈」
3 「閉鎖」認識と「告知」以前の闘病記
4 「疑念」認識と児玉隆也『ガン病棟の九十九日』
5 「相互虚偽」認識
6 「オープン」認識-「告知」以後の闘病記
7 新たな時代へ

第4章 がん闘病記と5つの語り

1 がん闘病記について
2 調査の概要
3 回復の語り
4 衝撃の語り
5 混沌の語り
6 探求の語り
7 達観の語り
8 5つの語りと「死」
9 語りの変容と現代社会

第5章 乳がん闘病記をめぐって

1 闘病記にみるジェンダー

1)なぜ乳がん闘病記が多いのか
2)闘病記の内容
3)しこりに気づいたとき
4)乳房喪失-「女性」へのこだわり
5)医学上での乳房の軽視
6)乳がん治療の流れ
7)鏡を見る恐怖
8)千葉敦子の場合
9)ジェンダーへのこだわり
10)「女性」としての意識に目覚めるということ

2 個人にみる変容-小倉恒子医師と8冊の闘病記

1)小倉医師と乳がん
2)8冊の闘病記の概観
3)ブログと講演活動
4)小倉医師へのインタビュー
5)乳がん闘病記をめぐって

第6章 グリーフワークとしての闘病記-家族が書く闘病記

1 患者本人以外の闘病記
2 闘病記とグリーフワークについて

1)グリーフワークとは
2)「二人称」の死

3 遺族によって書かれた闘病記の諸相

1)余生のよすがに-「ありのままに生きる」
2)病気の進行を克明に記録-社会の役に立ちたい
3)生きた証しを残したい-わが子を失って
4)その他
(1)社会に伝えたい,子どもたちに伝えたい
(2)いつか何かのかたちに
(3)遺志の社会化-夫の思いを社会に伝える

4 「闘病記」からみるグリーフワーク

1)遺族によって書かれる闘病記のパターン
2)癒す作業としての「書く行為」
3)「故人との関係を学び直す」ということ
4)「意味再構成」としてのグリーフワーク
(1)気持ちの整理ができたことで次の人生へ移行
(2)社会に役立つことを目指し,実行できたことで納得
(3)一体化・内面化することで喪失感が和らぐ
(4)「生きる勇気を得る」「区切り?切り離し」「遺志の社会化」

5 死別による喪失を書くという作業

第7章 テキスト化する闘病記と新たな役割

1 闘病記の参考書的役割

1)患者・家族にとっての参考書
2)闘病記古書店主星野史雄へのインタビュー
3)ピアカウンセリングの役割
4)病気への対処を学ぶ,生き方を学ぶ
5)医療のあり方への提言
6)「闘病記文庫」をめぐって

2 闘病記をめぐるコミュニティの形成-星野周子『いのちに限りが見えたとき』をめぐって

1)問題の所在
2)星野周子の場合
3)星野周子へのインタビュー
4)闘病記をめぐるコミュニティの形成
5)星野周子『いのちに限りが見えたとき』をめぐって
6)共有体験のコミュニティ

3 闘病記と「いのちの教育」

1)看護学教育における実践から
(1)授業の概要
(2)がん患者の闘病記を取り入れた授業
(3)闘病記を看護学教育で用いることの意義
(4)今後の展望と課題
2)6年制薬学教育における「ヒューマニズムについて学ぶ」
(1)「闘病記に学ぶ」授業開始の背景
(2)薬学生の感想
(3)「緩和ケア」総合教育分野での実践
(4)「セカンドステージ大学」における授業
3)授業を通して

4 闘病記の発展可能性-闘病記を用いたグリーフケアへの応用

1)闘病記を発展させたかたち-日本の状況
2)海外のホスピスでの実例
(1)MercyHospiceAucklandとバイオグラフィカルサービス
(2)コロラド州HospiceCareofBoulder&BroomfieldCounties(HCBBC)における
HearttoHandWritingGroup
3)闘病記の発展可能性

第8章 生きる力に-現代における闘病記の意義

1 患者本人が闘病記を書くことの意味

1)病いを語るということ
2)「書く」行為についての語り
3)病いの体験を書き綴ることについて
4)がんを病む人の意味世界
5)闘病記を書くことの意味-「新たなる自分」の形成

2 現代における闘病記の意義

1)闘病記の「受動的能動性」
2)「受動的能動性」が機能するとき
3)現代社会における闘病記の意義

終章 闘病記という物語

参考文献

調査に用いたがん闘病記

巻末表

索 引

あとがき

在宅ホスピス物語 死と生に向き合うとき
58

はじめに-人は死ぬまで生きている

第一章 出会う-在宅ホスピスは医療が人生と出会う場

在宅ホスピスを始める
添い遂げる
「自己決定」を支える
告知と未告知のはざまで
三日間の勝負
選択
「最期」という大切な時間

第二章 生きる-人は死ぬまで生きている

「みなさ~ん、ありがとう~」
「患者は、死ぬまで生きている」
うちの息子は世界一!
絆(きずな)
願い-家族のリズムを崩さずに
日々の決断
癒しのあかりのうた(1)-ランプシェードに花びらを
癒しのあかりのうた(2)-最期まで人生の主人公として

第三章 寄り添う-家族が支える、家族を支える

命のバトンタッチ-チャイルド・ライフ・スペシャリスト
遂げられなかった思い
最期の知らせ-生活を支えるということ
在宅ホスピスはススメない!
死と向き合うこと
ふるさとで風になって
闘いの中で成長する家族

第四章 広がる-社会を育てる「小さなたね」

ケアの力-ケララで学んだこと
ケアをめぐる風景
グループホームでの看取り-その1
グループホームでの看取り-その2
在宅ホスピスの広がり(1)-神経難病
在宅ホスピスの広がり(2)-認知症
在宅ホスピスの広がり(3)-こどもホスピス

あとがき-人権運動としてのホスピス