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人間 石川誠を語る―証言で辿るリハビリテーション医 石川さんの軌跡

人間 石川誠を語る―証言で辿るリハビリテーション医 石川さんの軌跡
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目次

発刊に当たって
 澤村 誠志(兵庫県立総合リハビリテーションセンター顧問・名誉院長)

第1章 石川誠さんの業績―回復期リハビリテーション病棟を中心に
    二木 立(日本福祉大学名誉教授)
第2章 医師修業時代-理想のリハビリテーション医像を目指す
第1節 大学時代の石川誠氏―たぐいまれなリーダーシップとやさしさと
証言:石原茂樹 (船橋市リハビリセンター センター長)
第2節 人間石川誠の佐久総合病院時代を語る―ここからリハの夢に向かって飛び立った
証言:黒沢郁子(元佐久総合病院病棟婦長)・市川 彰(佐久穂町立千曲病院/元佐久総合病院)
第3節 虎の門病院分院時代
1.虎の門分院時代の石川さん―研修2年目から受けた石川さんの直接指導
証言:梅津博道 (船橋市立リハビリテーション病院院長)
2.看護婦からみた石川さん―今振り返ると先見の明にハッとする
証言:片山裕美子(元輝生会)

第3章 「夢」の実現に向かって―近森リハビリテーション病院でのリハモデルの構築と実践
第1節 近森病院にリハビリテーション病院を作る石川さんの思い出―近森での回復期リハビリテーション病棟事始め
証言: 近森正幸(近森会理事長)
第2節 近森リハビリテーション病院開院までの経過
1.基準看護をめぐる石川組看護師と現地看護師の葛藤と苦悩―残った現地看護師に芽生えた達成感と誇り
証言:河原木裕子(元近森リハビリテーション病院/元輝生会)
2.近森リハビリテーション病院開院までのリハビリテーションの改革―石川流のチームの変え方
証言:松木秀行(元近森リハビリテーション病院)
3.リハビリテーション病院への道のりーソーシャルワーカーの証言
証言:高橋紀子(元近森リハビリテーション病院リハビリテーション部長)
4.継続医療室―ブルドーザーのような病院改革の結果、継続医療室を創設
証言:伊藤隆夫(栗原整形外科リハビリテーションセンター/元近森リハビリテーション病院・元輝生会)
5.開院からのモデルの構築―急性期リハビリテーションにおける提供体制の完成
証言:小笠原正(近森会リハビリテーション統轄部長)
6.石川さんの描いた仕組みが近森モデルとして拡散―リハ部長の仕事は見学対応
証言:森本 榮(輝生会理事長補佐)
第3節 近森を接点に仲間が広がる
1.近森から全国への道を拓く―土佐の生簀もクジラには小さすぎた
証言:小山秀夫(兵庫県立大学名誉教授)
2.高齢者ケアと石川さん―今あなたは憧れから目標に変わった
証言:斉藤正身(霞が関南病院理事長/日本リハビリテーション病院・施設協会会長)
3.石川誠さんのインパクト―当院のスタッフはみな石川チルドレン
証言:鵜飼泰光(鵜飼リハビリテーション病院理事長)
4.近森リハビリテーション病院を引き継いで―暗黙の教えと経験に基づく学び
証言:栗原正紀(長崎リハビリテーション病院理事長)
5.石川誠という結節点―「夢にかけた男たち」
証言:河本のぞみ(訪問看護ステーション住吉)

第4章 東京からの発信で国を動かす:
第1節 在宅総合ケアセンターの基盤整理
1.たいとう診療所を開設(医療法人財団新誠会)―私と石川先生との出会い
証言:今井稔也(みなみの風診療所院長)
2.桜新町リハビリテーションクリニック開設(医療法人財団新誠会)―地域活動に自信がついた時期のグッドタイミングな石川さんの提案
証言:長谷川 幹(世田谷公園前クリニック名誉院長)
第2節 初台リハビリテーション病院開設を支えた人々
1.輝生会とセコムについて―誰もやってない都市型リハビリテーション病院を一緒にやってみたい
証言:布施達朗(セコム医療システム㈱取締役会長)
2.テクノエイドの導入を担う―介護機器・福祉用具は眼鏡と同じ。利用者合った選定が必要
証言:太田恵久(元オオタ商会社長、現アップライト株式会社取締役会長)
3.石川先生とリハビリテーション支援システムの構築を共有できた記憶
証言:穴見雅士(株式会社エムビーテック代表取締役)
第3節 初台リハビリテーション病院開設から安定運営まで
1.セコムに間借りして開設準部室を設置―東京の真ん中でリハやるぞ
証言:島村耕介(元輝生会開設準備室)
2.回復期リハビリテーション病棟における先駆的取り組み―ゴールはまだ先、ノーマライゼーションの実現を目指して
証言:池田吉隆(輝生会人財育成局長)
3.教育研修部を立ち上げ―石川さんの目指していたのはどこに出ても活躍できるスタッフの育成
証言:井上 郁(元初台リハビリテーション病院教育研修部長/元輝生会)
4.初台リハビリテーション病院第2代院長に就任―横並びのチーム医療
証言:木下牧子(光風園病院副理事長/元輝生会)
5.区西南部地域リハビリテーション支援センター事業を通して―チームアプローチに求められる姿勢を身をもって示す
証言:東妙 香(元輝生会)

第5章 医療法人輝生会としての発展
第1節 統合と拡大
1.新誠会を輝生会に統合-制度は後でついてくる
証言:高橋 誠(在宅総合ケアセンター成城/輝生会)
2.船橋市立リハビリテーション病院/ 船橋市リハビリセンターの指定管理―石川さんの熱い思いを引き継ぎながら邁進しています
証言:加納知明(船橋市立リハビリテーション病院/船橋市リハビリセンター/輝生会)
3.石川さんが育ててくれた船橋市の地域リハビリテーション―作りたかったのはネットワーク
証言:江尻和貴(船橋市リハビリセンター/輝生会)
第2節 石川誠が育てた輝生会幹部の思い出
1.石川さんに誘われてリハビリテーション医の世界に―損得抜きで支援してくれる尊敬できる人
証言:石原 健(船橋市立リハビリテーション病院/輝生会)
2.私の看護人生を大きく変えた出会い―スタッフの生き生きした姿と患者さんの笑顔に入職を決意
証言:川田理恵(船橋市立リハビリテーション病院/輝生会)
3.風通しの良い職場風土、対等な関係―石川さんの胡淵を聞くたびに輝生会職員であることに誇り
証言:松原 徹(在宅総合ケアセンター成城/輝生会)
4.石川さんの一番の力―とことん人を信じることのできる人
証言:高野麻美(船橋市立リハビリテーション病院/輝生会)
5.日本一のフードサービスを目指して―病気の時こそおいしい食事を
証言:桐谷由美子(初台リハビリテーション病院/輝生会)
6.あふれでる人間的な魅力―変な人が面白い人から凄い人に変わった
証言:佐野 真(初台リハビリテーション病院/輝生会)
第3節 会長からいただいた最後のメッセージ―良いことをしていればいずれはわかってもらえる時がくる
証言:水間正澄(輝生会理事長)

第6章 石川誠さんの業績を振り返る
第1節 元厚生労働省高官からみた石川さんの業績
1.石川先生のご功績―「高齢者を知る事典」は今でも座右の銘
証言:西山正徳(国際医療戦略研究所長/元厚生労働省健康局長)
2.石川誠先生の思い出-何よりも回復期リハビリテーションの質の向上に貢献される
証言:中村秀一(医療介護福祉政策研究フォーラム理事長/元内閣官房)
3.人生の大先輩、石川誠先生をこころに刻む―目線は患者サイドから
証言:鈴木康裕(国際医療福祉大学学長/初代・厚生労働省医務技監)
第2節 リハビリテーション医学からみた業績
1.人間石川誠さんの思い出―都会に作られたリハ拠点の先見性と災害時に示されたリーダーシップに感嘆を惜しみません
証言:上田 敏(日本障害者リハビリテーション協会顧問・元東京大学教授)
2.日本生活期リハビリテーション医学会の創設―リハビリテーション科医がリードし、地域の医師とともに地域生活に根差したものに
証言:水間正澄(輝生会理事長)
3.全国リハビリテーション医療関連団体協議会報酬対策委員会におけ業績ロ位-幅広い見識と会議のまとめ方に感動
証言:近藤国嗣(東京湾岸リハビリテーション病院院長)
第3節 日本リハビリテーション病院・施設協会への貢献
1.石川誠先生の思い出―地域リハビリテーションの理念の啓発に偉大な功績
証言:及川忠人(東八幡平病院地域リハビリテーションセンター理事長)
2.石川誠先生を偲んで―不世出の天才リハビリテーション医
証言:畑野栄治(はたのリハビリ整形外科理事長)
3.石川先生と老人保健施設の関わりー高知県の「いごっぱち」の位置づけと入所期間に短さに驚嘆
証言:山田和彦(御薬園グループ代表・老人保健施設リバーサイド御薬園施設長)
4.石川さんに育てていただいた20年―間違いなく石川さんによって熱くされ、打たれ、成長した
証言:角田 賢(錦海リハビリテーション病院院長)
5.リハビリテーション・ケアの伝播を現実に―生活全体がリハビリテーションになる病院を作りたい
証言:室谷ゆかり(アルペンリハビリテーション病院理事長)
6.石川誠と私―Shall we change?―上医は世の中を変えていく
証言:宮本 寛(南国中央病院)
7.電子カルテ開発を通して情報共有とチームワークの意義を学ぶ―思い出に残る第10回電子カルテ共通勉強会を主催して
証言:公文 敦(適寿リハビリテーション病院理事長)
第4節 回復期リハビリテーション病棟協会への貢献
1.石川さんが回復期リハビリテーション病棟協会で設けた仕掛けからみえ先見の明る―「石川さんならどう考えただろう」皆の原点です
証言:宮井一郎(森之宮病院院長代理)
2.患者さんにとって良いことはなんでも行う―みんなのために
証言:西村一志(やわたメディカルセンター副院長)
3.石川さんと過ごした研修委員会の思い出―人たらしの魅力
証言:黒沢崇四(元NTT東日本伊豆病院院長/回復期リハビリテーション病棟協会初代研修委員長)
4.石川誠のマインドとその人柄を知る―笑顔の中に厳しさを感じた
証言:三橋尚志(京都大原記念病院副院長/回復期リハビリテーション病棟協会会長)
5.実践を重ねるたびに石川さんの言葉の奥深さがわかる―在宅ケアと回復期リハビテーションは表裏一体
証言:岡本隆嗣(西広島リハビリテーション病院理事長)
6.偉大な指導者、石川先生―厳しさと縁の下の力持ちの両様のサポート
証言:城戸麻三子(現JCHO湯布院病院元看護部長)
7.燈燈無尽―回復期リハビリテーション病棟はわれわれの手でさらに大きく引継ぎます
証言:渡邊 進(熊本機能病院副院長・総合リハビリテーシションセンター長)
8.やさしさと大きな心と勇気を私たちは忘れない―この人のために頑張りたい魅力のある人
証言:堅田由美子(回復期リハビリテーション病棟協会事務局/輝生会)
第5節 他団体との関わり
1.日本理学療法士協会と石川誠さんとの関わり―石川さんは日本の理学療法史に変革のエネルギーをくれた
証言:斉藤秀之(日本理学療法士協会長)
2.日本作業療法士協会と石川さんとの関わり―ペイシャエントファースト、今ではあなたが常識になった
証言:中村春基(日本作業療法士協会長)
3.日本言語聴覚士協会と石川誠さんとの関わり―リハ理念への思いの強さ、私たちの求めるテーマです
証言:深浦順一(日本言語聴覚士協会会長)
4.日本訪問リハビリテーション協会とその関わり―人を語り、人を巻き込みながら大きなうねりを作る
証言:宮田昌司(日本訪問リハビリテーション協会長)

第7章 石川さんのハーフタイム過ごし方
1.スキー友の会「コスモス」の活動―年1回、4日間のスキー合宿が35年続く
証言:橋詰 謙(大阪大学医学系研究科招聘教員)
2.クロスカントリースキーを通して―結束、繋がり、気づき、おもてなしを学ぶ
証言:澤潟昌樹(輝生会本部生活期支援局)
3.鮎(アユ)釣り名人―恒例の高知遠征・弟子2人
証言:河野光宏(こうのINRクリニック/元輝生会)
4.明日のために余力を残さない出し惜しみのない人生を生きた人
証言:石川陽子(石川誠氏令夫人)

終章 鼎談/わが国のリハビリテーション界に残した石川さんの功績と宿題
   浜村明徳(小倉リハビリテーション病院名誉院長)
   森本 榮(輝生会理事長補佐)
   司会 澤村誠志(兵庫県立リハビリテーションセンター顧問・名誉院長)

おわりに 浜村明徳(小倉リハビリテーション病院名誉院長)

最後まで生きるために〈下〉
苦悩からの解放
105

下巻目次

まえがき―人生のよき最終章を創るために  柳田邦男
1 人生の最期を穏やかに生きるために 小澤竹俊 1
2 有為の奥山けふ越えて
   ―「相補性」で命を考える 玄侑宗久 33
3 悲しみは真の人生のはじまり 高木慶子 71
4 悲しむ力から育む力へ
   ―見守る息づかいとしての
    スピリチュアリティ 井上ウィマラ 91
5 死の臨床40年の歩みと
  スピリチュアルケアの課題 柏木哲夫 129
6 誰もが苦悩、苦痛から解放されるために
   ―医療の最先端事業で社会に貢献 永田良一 151
7 死生学や臨床現場への関心が高まる理由 島薗 進 173
8 弘法大師・空海にみる生と死 松長有慶 205
9 今、生老病死を問い直す
  ―現代に生きる空海 静 慈圓 219
初出一覧 234

最後まで生きるために〈上〉
わたしの死 あなたの死
104

上巻目次

まえがき―人生のよき最終章を創るために  柳田邦男
1 「死なれる」という経験 鷲田清一 1
2 命の不思議 河合隼雄 29
3 妻を看取る日 垣添忠生 45
4 少子化の中の子どもの死を通して、
  この国のこれからを考える 細谷亮太 77
5 たくさんの人が亡くなった後で
   ―準備のない死をどう受け止めるか 池澤夏樹 115
6 養老孟司の考えるスピリチュアリティ 養老孟司 143
7 共生から共死へ 山折哲雄 171
8 科学技術文明における死生観 高木訷元 187
9 「生きなおす力」を探る
   ―悲しみこそ真の人生のはじまり 柳田邦男 205
初出一覧 239