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リンパ浮腫とわたし―苦悩の日々から今を生きる

リンパ浮腫とわたし―苦悩の日々から今を生きる
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目次

はじめに 3

第1章 発症

子宮頸がんと告げられて 16
12時間かかったがん摘出手術 21
つらかった放射線治療 24
左足にもリンパ浮腫を発症 25
専門医の診察を受ける 27
初めての弾性ストッキング 29
複合的理学療法を受ける 30
半年に一度の経過観察 31
広田先生の独立 32
弾性ストッキングに苦労する 34

第2章 どんどん不便になっていく

蜂窩織炎をたびたび発症 38
腎盂炎と膀胱炎も引き起こす 40
どんどん大きくなるリンパ浮腫 42
いつしかケアもしなくなって 43
湯船に浸かれない 44
フラットタイプ住居への引っ越し 45
仕事を辞める 47
ゴミ出しができなくなった 48
「見せ物じゃないんだよ!」 50
車の乗り降りにも支障が…… 51
最後となった家族旅行 52
ひきこもるきっかけになった出来事 54

第3章 6年間のひきこもり生活

6年間のひきこもり生活 58
6年間、ただ寝るだけの生活 60
足を見られることへの強い拒否反応 61
蜂窩織炎による高熱を連発 63
時の流れも実感できない…… 64
ベッドから転落して気を失う 65
救急搬送 67
父が亡くなる2日前に病院を訪ねる 71
父との最後の会話 76
なぜ、父の葬儀に目立たない席で参列したのか 77

第4章 病院での準ひきこもり生活

搬送先の病院で 80
不自由で苦しかった病院生活 81
「一生寝たきりになるかもしれません」 82
小川先生はどう判断したか 84
徳島行きは閉ざされたのか 86
介護タクシーで徳島へ 87

第5章 リムズ徳島クリニックにて

徳島でも見せ物扱いなのか 90
「大丈夫。頑張れよ」 92
「太田さん、いける?」って、どういう意味だろう 95
入院初日、眠れずに考えていたこと 98
のちに大親友になったけいこさんのこと 100
リムズ徳島クリニックの一日 102
最初に行われた治療とは 106
弾性包帯を巻くだけでも大変 107
たった1日で体重3キロ減 108
「歩け」「歩け」 111
入院延長 112
心まで癒してくれる看護師さん 114
初めての外出 116
毎日7時前に出勤してくる小川院長 117
待ちに待った退院 118

第6章 徳島と横浜を行ったり来たり

横浜市立大学附属病院に報告に行く 122
2度目の入院 124
けいこさんとの再会 125
他人に足を見られても気にならなくなった 127
垂れ下がった皮膚の切除手術 129
前川先生からの思わぬ申し出 133
2度目の皮膚切除手術 135
愛媛のけいこさんからのメール 137
その後の皮膚切除手術も乗り切る 138
リンパ管静脈の吻合手術を受ける 141
帯状疱疹を発症 143
蜂窩織炎に悩まされる 145
私なりの蜂窩織炎への対処法 146
下肢静脈瘤の手術 149

第7章 リンパ浮腫を乗り越えて

リムズ徳島クリニックへの入院を続ける理由 152
自宅ではどんなケアをしているのか 153
包帯の圧の調節で気をつけていること 157
どんな運動をしているのか 158
「入院食」という名のトレーニング 159
食生活で気をつけていること 161
水分の摂り方にも工夫が必要 164
体調面の変化や年齢的に感じること 165
日常生活でできなくなったこと 166
湯船に浸かれる日々が戻ってきた 167

おわりに★明日からのこと 169

太田双美子さんのこと/小川佳宏(医療法人リムズ徳島クリニック院長) 174
太田さんの貴重な一冊/佐藤佳代子(さとうリンパ浮腫研究所代表) 177
娘ががんになり、リンパ浮腫を患うということ/太田良子 180
我が親友・太田双美子さんのこと/片岡けいこ 185

【巻末付録】
リンパ浮腫を支える患者会・施設・保険

緩和ケア 2024年5月号
200142

【目次】

特集:がん患者へのACP―やってみてわかったこと

特集にあたって 森 雅紀,髙橋美賀子,木澤義之 196

Overview
1.ACPを推進したことで起こってしまったこと・起こりがちなこと 髙橋美賀子,木澤 義之,森 雅紀 197
2.患者さんのホンネ―対話のプロセスを大切にしたいACP 桜井なおみ 203

Case―セッティング
1.がん治療医はどのようにACPを進めていくのがよいのか 松本繁巳,竹之内沙弥香 209
2.進行がん患者のACPにおける看護師の役割 細田志衣  215
3.外来・入院患者に対する緩和ケアチームによるACPの支援―ACPそのものだけでなく,「今を」大切にした DCPコミュニケーションの実装 大谷弘行 220
4.在宅ケアでどのようにACPを進めていけばよいのか 田代真理 226

Case―シチュエーション
1.時間がない外来でのACP 勝俣範之 231
2.「病状を受け入れられない」患者のACP 風間郁子,木澤義之 237
3.AYA世代の患者とACPについて話し合うために 白石恵子 242
4.認知機能の低下してきた高齢がん患者においてどうACPを進めればよいか 霜田英見,川口篤也 249
5.患者の意向を地域でどのように共有するのか 後藤友子,三浦久幸 255

Column
アメリカにおけるACP論争 植村健司 261

書評

『脳卒中の社会学―新しい自分を生きる』
患者の目線でとらえた説得力のある社会学 三浦靖彦 285

連載

落としてはいけないKey Article(53)
アセトアミノフェンががん免疫療法の効果を減弱する!? 星野奈月,松本禎久,森田達也 266

えびでんす・あれんじ・な~しんぐ(EAN)―実践力を上げる工夫(41)
せん妄症状のある進行がん患者の痛みに対する看護のストラテジー 菅野雄介 272

FAST FACT(56)
ラメルテオン 上村恵一 275

仕事人の楽屋裏(54)
佐藤淳也 276

ホスピス緩和ケアの日々(36)
FlexibleでSeamlessな地域ホスピス緩和ケアを目指した地域包括ケア病床の活用 相河明規 278

のぞいてみよう!国際学会最前線(27)
PaCCSC & CST Annual Research Forum 2023への参加報告 小山田隼佑 281

Book Selection 280
次号予告 286

学校作業療法ガイドブック
113

目 次

書籍化に寄せて 青海社書籍編集部 003
序 文 仲間知穂 004

第Ⅰ章 学校教育に作業療法士が関わる意義

1.学校作業療法とは 酒井康年 008
2.学校や教員が抱える課題の複雑さとその対応の現状 本村 真 014
【Topic①】日本におけるインクルーシブ教育システム 野口晃菜 020

第Ⅱ章 学校作業療法に必要な技術

1.学校作業療法に必要な技術とは 仲間知穂 024
2.教員との作業療法面接 仲間知穂 031
【Topic②】 ADOC-S  友利幸之介 037
3.子どもの作業遂行分析 酒井康年 039
【Topic③】スクールAMPS  塩津裕康 046
4.感覚統合に基づく作業遂行の評価と分析 高畑脩平 048
5.応用行動分析学 塩津裕康 059
【Topic④】 CO-OP  塩津裕康 065
6.心理学に基づいたエンパワメント 高橋香代子 067
7.多職種連携における作業療法士の役割 酒井康年 075
8.保護者支援における作業療法士の役割 荻原エリ 079
9.小児期の作業療法に関するエビデンスを考える 松島佳苗 083

第Ⅲ章 学校作業療法の支援例

1.通所施設における学校生活支援-1 増子拓真・庄司 薫 092
2.通所施設における学校生活支援-2 奥津光佳 098
3.対人交流と学校作業療法 仲間知穂 103
4.登校不安と学校作業療法 仲間知穂 108
5.ひきこもりと訪問作業療法 真下いずみ 113
6.特別支援学校の事例 山口清明 117
7.未就学時期の支援 高畑脩平 122
8.特別支援学校での支援 本間嗣崇 127
9.就労支援との連携 増子拓真・大澤淳一 133
10.京都府士会特別支援教育OT チームの取り組み 加藤寿宏 137
11.大阪府士会特別支援OT チームの取り組み 尾藤祥子 141
12.まちのOT としての学校作業療法 仲間知穂 145
13.まちづくりの視点から考える作業療法 山口清明 149

 

ホスピス緩和ケア白書2024
112

目 次

序 文 安保博文,他 iii

第Ⅰ部 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と緩和ケア

1.新型コロナウイルス感染症対策と緩和ケア―本質に基づく両立への方策 安保博文 2
2.新型コロナウイルス感染症が医療と社会に与えた影響と今後の展望 細田満和子 6
3.新型コロナウイルス感染症に罹患した患者への緩和ケア 西本哲郎,他 12
4.新型コロナウイルス感染症の世界的流行時のアドバンス・ケア・プランニングの実践とその課題 田中美穂 17
5.新型コロナウイルス感染症と臨床倫理 田代志門 23
6.新型コロナウイルス感染症が在宅ケアに与えた影響 白山宏人 28
7.新型コロナウイルス感染症が与えた医療スタッフのストレスへのケア 田中桂子 36
8.新型コロナウイルス感染症が緩和ケア病棟に与えた影響 宮下光令,他 40
9.新型コロナウイルス感染症が世界の緩和ケアに与えた影響に関する系統的レビュー論文の紹介 伊藤里美,他 50

第Ⅱ部 統計と解説

1.データでみる日本の緩和ケアの現状 伊藤里美,他 60
2.2023 年度 ホスピス緩和ケア週間 日本ホスピス緩和ケア協会 105
3.緩和ケア関連の資料 日本ホスピス緩和ケア協会 107

緩和ケア 2024年3月号
200141

【目次】

特集:多職種アプローチ時代の骨転移

特集にあたって 山口 崇,矢野和美 100

骨転移の診断・評価
① 骨転移の病態生理と疫学 櫻井宏樹 101
② 骨転移を有する患者に起こることと画像所見 戸田 雄,石木寛人 104
③ 骨転移のリスク評価─病的骨折・予後 鷹津 英 110

骨転移に対する治療・ケアの実際
① 骨転移に対する放射線治療 江島泰生 115
② 骨転移に対するIVR 岡田卓也 121
③ 骨転移に対する外科的治療 赤池慶祐,髙木辰哉 126
④ 骨修飾薬を正しく理解し正しく使う 佐藤信吾 132
⑤ 骨転移患者へのリハビリテーション 立松典篤 140
⑥ 骨転移患者の看護での工夫 鴨川郁子,後藤志保 145

骨転移キャンサーボードの工夫
① 大学病院各科持ち寄り型―神戸大学医学部附属病院 酒井良忠 153
② 大学病院放射線診断主導
―画像診断医が検討症例を選択する骨転移キャンサーボード 鈴木智大,川島和哉,濵野 亮 157
③ 地域の一般総合病院の取り組み―奈良県総合医療センター 眞野智生,増田 崇,他 161

連載

落としてはいけないKey Article(52)
がん患者の呼吸困難に対するオピオイドの全身投与
―リアルワールドの観察研究 伊藤まどか,山口 崇,森田達也 168

えびでんす・あれんじ・な~しんぐ(EAN)─実践力を上げる工夫(40)
がん就労者は職場への病名開示をするべきか?
職場への病名開示に関する意思決定支援 木村安貴 176

FAST FACT(55)
肝不全(肝硬変) 堀木優志 179

仕事人の楽屋裏(53)
米良千春 180

ホスピス緩和ケアの日々(35)
能登半島地震―日本赤十字救護班参加記 相河明規 182

Topicアラカルト
EASED研究を通した国際共同研究の経験 平塚裕介 184

Book Selection 167
Information 188
次号予告 190

認知症者と家族支援のための作業療法技術:NOVA 2024年 21巻1号
300110

認知症者と家族支援のための作業療法技術

序文 谷川良博 003

第1章 認知症の人の家族支援とは
1.家族介護者を取り巻く環境と家族視点の支援 菅沼一平 010
2.令和時代における家族介護者を取り巻く状況 中西亜紀 016
3.組織で取り組む家族支援 菊本理恵 025

第2章 作業療法における認知症の人と家族支援の考え方
1.作業療法士が実行できる認知症疾患別の家族支援の考え方 堀田 牧 034
2.家族内の心の支援および地域との連携 江口喜久雄 041
3.行政の視点からの家族支援 河合晶子 046
4.訪問活動における家族支援 渡部祐介 052
5.認知症カフェにおける家族支援 上城憲司 058
6.養成校での家族支援教育 白井はる奈 064

第3章 認知症の人と家族支援における作業療法技術
1.教材を用いた家族支援
1) 面接場面と情報提供 谷川良博/都甲幹太 070
2) 分析場面 角田孝行 076
3) アセスメント場面 都甲幹太 082
2.マネジメントの視点と実際
─課題の全体像がつかめればマネジメントは半ば成功したようなもの 石井利幸 087

第4章 多職種連携のための見方
1.家族の視点
1) 家族の気持ちを受け止めるということ 野村尚子 098
2) 認知症の介護者からみた支援の仕方 岩本和宏 100
2.介護者支援の中でのコミュニケーションがもつ力
─認知症の介護相談面接の介護者の変化から考える 中澤純一 102
3.看護領域の家族支援の視点 兼田絵美 110
4.介護領域の家族支援の視点─重なり合わせた思いの先に 角龍 慶 116
5.ケアマネジャーの家族支援の視点
─認知症の人の暮らしを支える家族支援の視点と連携 片山優子 122

第5章 作業療法士の家族支援の実際
1.病院における支援
─認知症本人と家族の認識の差違がBPSDや生活行為に関連することを再確認できた事例 岩切良太 128
2.介護老人保健施設における支援 隅野裕之 133
3.通所施設における支援 大庭誉志江 137
4.地域での家族支援事例
1) 惣菜店における介護支援の実際 三村和礼 143
2) 家族支援の実際とこれからの家族支援のありかた 野崎 健 148
5.タイプ別の家族支援─FTDの事例から 堀田 牧 153
6.終末期の事例─作業でつなぐ家族支援 坂口聡子 158
7.デイサービスにおいて学生と取り組んだ事例
─若年性認知症のA氏と家族が元気に生活するために 福満まり子 162

次号予告 168

脳卒中の社会学―新しい自分を生きる
110

目次

はじめに ⅲ

序章 脳卒中サバイバーとの「出会い」

1.脳卒中を〈生きる〉ということ 2
2.病いを得て再び〈生きる〉という挑戦 3
3.脳卒中者としての手記より 4
4.統計に現れる脳卒中 5
5.病いを持つ人々との「出会い」 6
6.人々の声を聴き取る 8
7.本書の概要 14

第Ⅰ章 「絶望」の中から再び〈生きる〉

第1節 〈生〉を成り立たせる5つの位相
A.〈生〉の5つの位相 24
B.5つの位相の危機 25
第2節 脳卒中後遺症とともに〈生きる〉
A.脳卒中による「絶望」 28
B.「新しい自分」の発見 29
C.「出会い」と「変容」 31
第3節 本書の意義
A.「社会的疎外状況」から「共に生きる社会」へ 33
B.「弱い主体」の可能性の提示 34
C.患者会やピアサポートの意義 36

第Ⅱ章 〈生きる〉ことの危機―自明な世界の崩壊

第1節 脳卒中の発症
A.突然の発症 40
B.自明な世界の崩壊 43
第2節 危機の諸相
A.生命の危機―第1の位相 46
B.コミュニケーションの危機―第2の位相 49
C.身体の危機―第3の位相 53
D.家庭生活の危機―第4の位相 58
E.社会生活の危機―第5の位相 66
第3節 人として〈生きる〉ことの危機
A.〈生〉の統合性の喪失 73
B.未来を絶たれる―「治りません」 79
C.死への衝動 82

第Ⅲ章 病いの現れ―〈生きる〉ための試行錯誤(1)

第1節 生命の危機からの試行錯誤―第1の位相
A.救命救急医療 88
B.リハビリテーション医療 91
C.訓練室での訓練 94
D.スケジュール外の病院での訓練 97
E.回復への「希望」を持つ 99
第2節 コミュニケーションの危機からの試行錯誤 ―第2の位相
A.言語訓練 103
B.「治る」ということ 106
第3節 身体の危機からの試行錯誤―第3の位相
A.入院中のリハビリ訓練の困難 109
B.入院中の試行錯誤 112
C.退院後の試行錯誤 114
D.身体の回復 118
E.回復の再定義 129
第4節 家庭生活の危機からの試行錯誤―第4の位相
A.采配する家族 135
B.家族の形を変える―介護の形 139
C.家族のために働く―経済的状況 143
第5節 社会生活の危機からの試行錯誤―第5の位相
A.復職 146
B.通勤のための試行錯誤 150
C.仕事をするための試行錯誤 153

第Ⅳ章 病いの受け容れ―〈生きる〉ための試行錯誤(2)

第1節 生命の受け容れ―第1の位相
A.受け容れるということ 160
B.「障害受容」の陥穽 161
C.それぞれの受け容れ 164
第2節 コミュニケーションの困難の受け容れ―第2の位相 
A.コミュニケーションのための道具 168
B.話せないことを受け容れる 171
第3節 身体の受け容れ―第3の位相
A.移動のための試行錯誤 175
B.身体の可能性を見出す 181
C.新しい身体に「慣れる」 185
第4節 家庭生活の受け容れ―第4の位相
A.家族が生き方を変える 187
B.家族をかえりみる 191
第5節 社会生活の受け容れ―第5の位相
A.職業生活の回復の困難―復職への障壁と断念 199
B.復職してからの困難 201
C.新しい生活 205

第Ⅴ章 「出会い」と「変容」―「新しい自分」になる

第1節 「出会い」―重要な他者との相互行為
A.医療専門職との「出会い」―フォーマル/インフォーマルな関係 214
B.家族―改めて「出会う」 219
C.同病者―仲間 223
第2節 他者の「変容」
A.医療専門職が変わる―制度外で支援すること 228
B.家族が変わる 231
C.同病者の中で変わる 233
第3節 「新しい自分」になる
A.「笑える」ようになる―「命日」と「誕生日」 237
B.「変容」と「持続」 242

終章 再び〈生きる〉ために

1.〈生〉の統合化―危機の中から立ち上がる主体 246
2.病いの経験―多様性に開かれる契機 247
3.「弱い主体」が〈生きる〉 249
4.患者が変える医療社会 251

おわりに 255
参考文献 257